3-2. 温浸法(仏:L'enfleurage à chaud、英:Hot enfleurage)は、熱を加えて抽出する方法で、熟成法とも呼ばれます。薔薇やオレンジの花(ネロリ)のように、摘みとった後に香りが失われる花に利用されました。冷浸法とほとんど同じやり方ですが、成分の純度を高める作業が高温で行われます。脂肪を熱して液体にし、これに花を投入し、脂肪が香気成分で飽和するまで(脂肪が香水を吸収できなくなるまで)、数度花を取り替えます。古代以来、エジプトで知られていた方法です。
- 油脂吸着法(Maceration, マセレーション法又は温室法)
マセレーション法は、アンフルラージュ法に似ており、自宅でエッセンシャルオイルを“希釈された状態で”作ることのできる方法です。花や葉を押し潰し、油腺や細胞を破裂させて温かい状態の植物油に入れます。植物油にエッセンシャルオイルを吸収させた後、植材を取り除きます。そして、新しい植物を再び暖められた植物油の中に入れます。脂肪または植物油が十分に濃縮されるまでこの過程を繰り返します。
上の絵は、薔薇の花とアーモンドオイルのマセレイションオイル
簡単にできる薔薇油(Rose Macerated Oil)France's Natural Beauty Secretsから、
方法;
1. 薔薇の花びら、ライスオイル、ラズベリーオイル等(オイルの種類については後述)を瓶に入れる。
2. オイルと薔薇の花びらをダブルパンで、弱火で2時間加熱する。(決してクックしない)
3. 薔薇の花びらから匂いが出きったら火から外して24時間冷凍庫に入れる。
4. 冷凍庫から出して室温に置き、溶かす。
5. 綿の布で漉す。
6. オイルを瓶に詰める。
下の絵は、おそらくオイルの中に香り高いハーブを入れただけの、“ハーブオイル”でしょう。詳細はわかりませんが、これらを作る際に重要なことは、ベースとなるオイルの選択です。ご自分で作られる方の為に“オイル”について少し述べることにします。
https://www.pinterest.jp/pin/725220346225029285/ から
https://shop.essentialoilsandyou.co.uk/collections/carrier-oils を参考にしました。
Almond oil |
Avocado Oil |
Argan Oil |
Apricot Oil |
Calendula Oil |
Borage Oil |
Black Currant Seed Oil |
Pomegranate Oil |
Macadamia Oil |
Jojoba Oil |
Rice Oil |
Raspberry Seed Oil |
Rosehip Oil |
Sea Buckthorn Oil |
|
ナッツアレルギーなど様々なアレルギーに気を付けて、オイルの選定及びその品質にはくれぐれも慎重にせねばなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます