第12回 教室のない学校 作 中道 進
青空学校日記 1995年1月
1995年1月12日
世の中、真面目な人も少しのことで心が乱れる人もいる。新聞には殺人事件や自然破壊、オイルショックなどさまざまに報道されている。昔、世の中を平和にしたいとの思いで孝明王は仏法を求めた。経典によると、災難、悪病など正法で治るとある。人間は怒る心があるが、心が紛動されるからである。すなわち、哲学がない弱さからでもある。正法こそ心が強くなれる。
1995年1月15日
有名な人で弾圧軍部と非暴力でたたかった、エイルウィン・チリ―前大統領の言葉で、[権力には目的のためには手段を選ばないようになる誘惑があります] [私の場合は、キリスト教徒として、人間は神と人間に奉仕するために生まれたのだと信じています]とある。まさしく、人間は誘惑によわい。特に地位がある人には誘惑が強烈にある。前大統領は、神、また、人々に奉仕との信念で行動して多大の人に自由など解放された。すごいと思う。
1月15日成人に日、頭をあげ希望を求めるかぎり80歳でも青春である。と、言われる。どんな金、大金よりも若さが財産。妙法こそ若さを秘する。
人と社会に奉仕する精神が大切である。[如世尊勅当具奉行]・[世尊の勅(みことのり)の如く当につぶさに奉行すべし]
1995年1月16日
経典には、[悪像等に於いては畏るる心なかれ、悪知識は無量の身、無量の意をやぶる]とある。すなわち、悪像に踏まれても心は健全。だが、悪知識を受けては心が失われ悪知識は心を砕けてしまう。この如く、悪知識は心をむさぼる。故に、嘘の情報は注意である。
この日、昔からの友人で島津と会った。その彼は、仕事で悩んでいた。彼に、折伏した、心が強くなる哲学することを進言した。
生老病死、人はいつかは死ぬもので、死は一定であり、恐ろしくない、求道こそ人間性長である。前進。
1995年1月17日
神戸で地震があった。多大の人が被害。地震は人々の幸福を奪う。ひどいものである。法華経には正法は守られると説かれる。神戸の人たちの幸福を祈る。地震がない国を願う。戦時中、牧口先生、戸田先生は人々の幸福のために戦った。社会、世の中が幸福なるように戦った。正法は国を安穏にする。弘教が大切だ。
参考 阪神・淡路大震災
1995年1月17日発生 死者 6434名