ブリコルールの日々

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野生のサルと血統書付のワンコに、友情は芽生えるか   「最強のふたり」鑑賞

2013-06-30 03:06:17 | MOVIE

水と油は、混ざり合うことはない。

 

 

 

エマルジョンということはあり得るだろうが。各々がピュアで、両極端であればあるほど、それは可能なことかもしれない。

遅まきながら、フランス映画「最強のふたり」を、鑑賞しました。

 

 

 

 

 

貴族の血筋、身体的ハンデのある大富豪の白人と、複雑で極貧の家庭に育った若くて、エネルギーに満ち満ちた黒人。その二人に、友情が芽生えてしまうという物語。実話を基にしているということでしたので、その真偽を確かめるべく、ストーリーを追いかけました。

 

冒頭、アクション映画かと思えるようなカーチェイスから始まります。甘さの後に、ジンジワと後から辛さが追いかけてくるインディアン・カレーのごとく、単調に陥りがちな、この手のヒューマニズムに訴える作品を、見事にアレンジしてあります。謎を生じさせる、このシーンが、後から効いてくる。

 

 

 

 

先日の映画「憎しみ」にも登場したゲットー(フランスの団地)のシーンがたくさん出てきます。映像を見るだけでも、その生活のたいへんさが伝わってきますが、数奇な家庭環境を、お涙頂戴にならないようサラリと描いているところは、監督と脚本の素晴らしさだと。偽善や違和感を感じさせず、笑って、グッとくるヒューマン・コメディに仕上がっています。エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュのコンビは絶妙のチーム。

 

途中、主人公の一人、富豪、フィリップの誕生日に、秘書たちが企画して室内管弦楽のチームを、屋敷に招き、生でクラッシックの名曲の数々を次々に演奏するシーンが、印象に残りました。そのあとの、黒人介護士・ドリスのパフォーマンスは・・・これまた必見です。

 

 

 

 

 

 

ひとは、悲しいかな他人との比較でしか、幸せを実感しにくいやっかいな生き物です。

 

逆もまた真なり。

 

あまりにもかけ離れた境遇を目にした時、初めて優しくなれるのかもしれません。

そして、贅沢や便利さの他に、もっと大切なものがあることを教えてくれる作品。

 

 

 

 

 

 

よその芝生が、青く見えて仕方ない方に、お薦めします。

羨むことでは、何も生まれないし、何が自身を幸せに導くのかを思い出させてくれるはずです。

 

 

 

  

◆「最強のふたり」 

主演2人の演技が世界中で絶賛された感動のヒューマン・コメディ。実話を基に、首から下が麻痺した大富豪の中年男と、ひょんなことからその介護人となったスラム出身の黒人青年が、互いの境遇の違いを乗り越えて真の友情を育んでいく姿を、ユーモアを織り交ぜハートウォーミングかつエモーショナルに綴る。主演は「主婦マリーがしたこと」のフランソワ・クリュゼと「ミックマック」のオマール・シー。監督はこれが長編4作目となるコンビ、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ。
 パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ。彼の新しい介護人募集の面接にやってきたのは、いささか場違いな雰囲気の黒人青年ドリス。スラム街に暮らす彼の目的は、失業手当をもらうための不採用の証明書だった。周囲の憐れみの同情と腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、そんなドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、思いつきで採用してしまう。ドリスには介護の経験がないばかりか、趣味や生活習慣にいたるまで互いが歩んできた世界はまるで水と油。いつまで持つかと思われたが、障がい者相手にも遠慮することなく本音で接するドリスは、他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、いつしか2人は固い絆で結ばれていく。

 

 

◆実際の「最強のふたり」  

 

 http://youtu.be/g-zas8dbi_E

 

 

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