朝から、出かけるので、夜のうちに、投稿しておきます。
かねてより報道されていましたが、Jリーグの公式サイトで、2015年以降のJ1リーグ戦の大会方式が発表されました。
最初に私の立場を書いておくと、制度自体はどちらにもそれぞれの面白さがありますので、反対でも賛成でもありませんが、Jリーグの将来を考えると有りかなと思っています。
内容も、報道通りで、下記の通りでした。
・17ゲームずつの2ステージ制
・各ステージでは各対戦相手とホームかアウェーでしか戦わず、2ステージでホーム&アウェーになる
・年間勝ち点1位のクラブはチャンピオンシップ、各ステージの2位以内はスーパーステージに進出する
・スーパーステージは、1stステージ1位×2ndステージ2位、1stステージ2位×2ncステージ1位から始まる1ゲームずつのトーナメント
・チャンピオンシップは、年間勝ち点1位×スーパーステージ1位となり1ゲーム
ポストシーズンの会場、進出するクラブに重複がある場合、年間順位の決定方法については、まだ決まっていないようです。
なお、スポニチの記事によると、J2への降格は、勝ち点の少ない3クラブになるようです。
これを見て、一番最初に気付いたのは、J1優勝とJ2降格を同時に成し遂げられることです!?
昨年の札幌は、勝ち点が14しか取れませんでした。
これを半分にすると、7になります。
例えば、1stステージで、勝ち点7だったとします。
ダントツの最下位でしょう。
そして、昨年の広島の勝ち点は64です。
これを半分にすると、32です。
これなら、2ndステージで1位になれますね。
すると、年間の勝ち点は39となりますが、これは昨年の神戸と同じ勝ち点です。
残留のラインは、毎年40とも言われていますし、これだと降格してしまいます…。
十分、あり得ますよね?
J1→J2の順番の連覇もいけますよ…。
付け加えると、たぶんですが…。
かつて、2ステージ制だった頃は、各ステージで優勝してチャンピオンシップに進出したクラブの年間順位は、自動的に1位か2位になるので、ステージ優勝したクラブは降格の対象にならなかったと思います。
年間の順位は、3位以下だけが勝ち点の順番になる形でした。
今回は、スーパーステージを入れるために、この方法は取れないでしょう。
年間順位の決定方法が難しくなりますね。
(だから、年間順位の決定方法を決め切れなかったんでしょうね…)
ここまでは、こんな面白いことも起こり得るんだよという内容でしたが、そもそも、2ステージ制について書いてみます。
2ステージ制ですが、たぶん、スタジアムに行くお客さんは増えると思いますよ。
増えることは有っても、少なくとも、今までのような割合で減り続けることはないでしょう。
(減るにしても、減る勢いが少しはおさまると思います)
今だって、優勝争いをしていれば、お客さんが増えますよね!?
昨年の広島や今年の横浜を見れば、優勝争いが観客増に寄与することは一目瞭然です。
逆に、鹿島のように優勝争いをしなければ、減ってしまいます。
このことからすれば、優勝のチャンスのあるゲームの観客数は増えるはずです。
今回の2ステージ制では、最終的に優勝の可能性のあるクラブが、最大で5つになりますから、いわゆる消化試合が減りますよね。
なんだかんだで、優勝がかかっていれば、見にも行きたくなるでしょうし。
ポストシーズンだけではなくて、シーズン中の観客も増えると思います。
(もちろん、自分は、これまでもそうでしたから、優勝しようがしまいが見に行きます)
ましてや、かつてのように、各ステージをXXXシリーズと命名する冠スポンサーを探すことが出来れば、スタジアムのネーミングライツを超える収入が得られます。
このように考えれば、観客数と広告収入を増やしたいJリーグの経営者が、2ステージ制にしたくなるのも無理はありません。
つまり、うがった見方をすると、我々サポーターの行動を見透かされている訳です…。
優勝がかかろうがかかるまいが、そこそこの人が見に行けば、こんな話は出て来ませんから。
2ステージ制に反対だと言っていても、実際にお客さんが来ないのでは、何かをやらなければならないんです。
これまでの方法が良い、1シーズン制が良いと理想論ばかり唱えていても、Jリーグやクラブが経営難になってしまっては、それこそ本末転倒です。
私が感じる1シーズン制の良い点は、年間で最も勝ち点の多いクラブが優勝すべきであるという点と、順位の決定方法が分かりやすいことでしょうか。
ヨーロッパはこうしているということには、説得力を感じません。
私にとっては、秋春制に魅力を感じないのと同じですから。
ただし、今回の制度で気になるのは、この1シーズン制を支持する意見を取り入れるために、スーパーステージの上に、年間勝ち点1位との対戦を加えたことですね。
これは、終盤になると、ゴチャゴチャになって分かりにくいですよ。
重複の場合の措置について、結論が出ていないのも、そのせいでしょう。
各ステージの2位以内だって、十分重なる可能性が高いのに、その上、年間勝ち点1位のクラブも、当然重なりますから。
(もっと書くと、降格するクラブまで重なったら、重複のパターンが多すぎますね…)
ただ、偶然の産物だと思いますが、この方式だと、年間勝ち点1位のクラブは1ゲームだけ勝てば優勝出来るのに対し、各ステージ2位以内のクラブは3連勝しなければ優勝出来ません。
スーパーステージだけで優勝を決めてしまうと、各ステージの1位と2位の差別化が難しいですが、これだと、それなりに差別化は出来ています。
2ステージ制にすると、各ステージのゲーム数が少ないので、若手の登用など、長い目で見た選手起用が出来なくなるという心配もあります。
これも、逆手に取れば、2ndステージに勝負をかけることにして、1stステージでは思いっ切り若手を試すことも出来ます。
意図的ではないにしても、1stステージで調子が悪くても一旦クリアされるので、2ndステージで出直すことが出来ますよね。
逆に、1stステージで結果を出してしまえば、2ndステージで若手を試せますし、そうではなくて、年間勝ち点1位を目指す戦い方も出来ます。
17ゲームだけなら、短期決戦の様相が強いかもしれません。
しかし、2つのステージをセットで考えると、色々なバリエーションの戦い方が出来そうです。
まあ、やってみましょうよ。
要するに、今回の改革は、コアなサポーター向けではなくて、まずはライトなサポーターを増やして、スタジアムに来てもらったり、テレビで見てもらったりするための改革です。
それに、コアなサポーターが反対するのは、百も承知でしょう。
その上で、とにかく、観客を増やして、マスコミへの露出を増やすにはどうすれば良いかを考えた結果でしょうね。
残念ながら、今回の2ステージ制については、このブログで何度も取り上げている中西と同じ意見になってしまいました。
でも、秋春制には、断固反対です。
これをやったら、お客さんは減りますよ!
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かねてより報道されていましたが、Jリーグの公式サイトで、2015年以降のJ1リーグ戦の大会方式が発表されました。
最初に私の立場を書いておくと、制度自体はどちらにもそれぞれの面白さがありますので、反対でも賛成でもありませんが、Jリーグの将来を考えると有りかなと思っています。
内容も、報道通りで、下記の通りでした。
・17ゲームずつの2ステージ制
・各ステージでは各対戦相手とホームかアウェーでしか戦わず、2ステージでホーム&アウェーになる
・年間勝ち点1位のクラブはチャンピオンシップ、各ステージの2位以内はスーパーステージに進出する
・スーパーステージは、1stステージ1位×2ndステージ2位、1stステージ2位×2ncステージ1位から始まる1ゲームずつのトーナメント
・チャンピオンシップは、年間勝ち点1位×スーパーステージ1位となり1ゲーム
ポストシーズンの会場、進出するクラブに重複がある場合、年間順位の決定方法については、まだ決まっていないようです。
なお、スポニチの記事によると、J2への降格は、勝ち点の少ない3クラブになるようです。
これを見て、一番最初に気付いたのは、J1優勝とJ2降格を同時に成し遂げられることです!?
昨年の札幌は、勝ち点が14しか取れませんでした。
これを半分にすると、7になります。
例えば、1stステージで、勝ち点7だったとします。
ダントツの最下位でしょう。
そして、昨年の広島の勝ち点は64です。
これを半分にすると、32です。
これなら、2ndステージで1位になれますね。
すると、年間の勝ち点は39となりますが、これは昨年の神戸と同じ勝ち点です。
残留のラインは、毎年40とも言われていますし、これだと降格してしまいます…。
十分、あり得ますよね?
J1→J2の順番の連覇もいけますよ…。
付け加えると、たぶんですが…。
かつて、2ステージ制だった頃は、各ステージで優勝してチャンピオンシップに進出したクラブの年間順位は、自動的に1位か2位になるので、ステージ優勝したクラブは降格の対象にならなかったと思います。
年間の順位は、3位以下だけが勝ち点の順番になる形でした。
今回は、スーパーステージを入れるために、この方法は取れないでしょう。
年間順位の決定方法が難しくなりますね。
(だから、年間順位の決定方法を決め切れなかったんでしょうね…)
ここまでは、こんな面白いことも起こり得るんだよという内容でしたが、そもそも、2ステージ制について書いてみます。
2ステージ制ですが、たぶん、スタジアムに行くお客さんは増えると思いますよ。
増えることは有っても、少なくとも、今までのような割合で減り続けることはないでしょう。
(減るにしても、減る勢いが少しはおさまると思います)
今だって、優勝争いをしていれば、お客さんが増えますよね!?
昨年の広島や今年の横浜を見れば、優勝争いが観客増に寄与することは一目瞭然です。
逆に、鹿島のように優勝争いをしなければ、減ってしまいます。
このことからすれば、優勝のチャンスのあるゲームの観客数は増えるはずです。
今回の2ステージ制では、最終的に優勝の可能性のあるクラブが、最大で5つになりますから、いわゆる消化試合が減りますよね。
なんだかんだで、優勝がかかっていれば、見にも行きたくなるでしょうし。
ポストシーズンだけではなくて、シーズン中の観客も増えると思います。
(もちろん、自分は、これまでもそうでしたから、優勝しようがしまいが見に行きます)
ましてや、かつてのように、各ステージをXXXシリーズと命名する冠スポンサーを探すことが出来れば、スタジアムのネーミングライツを超える収入が得られます。
このように考えれば、観客数と広告収入を増やしたいJリーグの経営者が、2ステージ制にしたくなるのも無理はありません。
つまり、うがった見方をすると、我々サポーターの行動を見透かされている訳です…。
優勝がかかろうがかかるまいが、そこそこの人が見に行けば、こんな話は出て来ませんから。
2ステージ制に反対だと言っていても、実際にお客さんが来ないのでは、何かをやらなければならないんです。
これまでの方法が良い、1シーズン制が良いと理想論ばかり唱えていても、Jリーグやクラブが経営難になってしまっては、それこそ本末転倒です。
私が感じる1シーズン制の良い点は、年間で最も勝ち点の多いクラブが優勝すべきであるという点と、順位の決定方法が分かりやすいことでしょうか。
ヨーロッパはこうしているということには、説得力を感じません。
私にとっては、秋春制に魅力を感じないのと同じですから。
ただし、今回の制度で気になるのは、この1シーズン制を支持する意見を取り入れるために、スーパーステージの上に、年間勝ち点1位との対戦を加えたことですね。
これは、終盤になると、ゴチャゴチャになって分かりにくいですよ。
重複の場合の措置について、結論が出ていないのも、そのせいでしょう。
各ステージの2位以内だって、十分重なる可能性が高いのに、その上、年間勝ち点1位のクラブも、当然重なりますから。
(もっと書くと、降格するクラブまで重なったら、重複のパターンが多すぎますね…)
ただ、偶然の産物だと思いますが、この方式だと、年間勝ち点1位のクラブは1ゲームだけ勝てば優勝出来るのに対し、各ステージ2位以内のクラブは3連勝しなければ優勝出来ません。
スーパーステージだけで優勝を決めてしまうと、各ステージの1位と2位の差別化が難しいですが、これだと、それなりに差別化は出来ています。
2ステージ制にすると、各ステージのゲーム数が少ないので、若手の登用など、長い目で見た選手起用が出来なくなるという心配もあります。
これも、逆手に取れば、2ndステージに勝負をかけることにして、1stステージでは思いっ切り若手を試すことも出来ます。
意図的ではないにしても、1stステージで調子が悪くても一旦クリアされるので、2ndステージで出直すことが出来ますよね。
逆に、1stステージで結果を出してしまえば、2ndステージで若手を試せますし、そうではなくて、年間勝ち点1位を目指す戦い方も出来ます。
17ゲームだけなら、短期決戦の様相が強いかもしれません。
しかし、2つのステージをセットで考えると、色々なバリエーションの戦い方が出来そうです。
まあ、やってみましょうよ。
要するに、今回の改革は、コアなサポーター向けではなくて、まずはライトなサポーターを増やして、スタジアムに来てもらったり、テレビで見てもらったりするための改革です。
それに、コアなサポーターが反対するのは、百も承知でしょう。
その上で、とにかく、観客を増やして、マスコミへの露出を増やすにはどうすれば良いかを考えた結果でしょうね。
残念ながら、今回の2ステージ制については、このブログで何度も取り上げている中西と同じ意見になってしまいました。
でも、秋春制には、断固反対です。
これをやったら、お客さんは減りますよ!

