月に一度は小説を更新していこう。
ブログを始める時に密かに決めたこのルールが、守れなくなって数ヶ月が経ちます。
今回、ようやくオリジナル小説を載せることが出来ました。
未熟な内容かもしれませんが、忌憚ない意見を聞かせてくれると嬉しいです。どんな言葉も、僕を前進させる力となります。
作品に関しての自分の考え等は、後日機会があったら載せるかもしれません。
とりあえずいまは、十一月の頭に誓 . . . 本文を読む
「んで、ムッシュ。お前はまだヘタレのままなのか?」
昼休みである。学校の食堂は腹を空かした生徒達であふれ、喧騒もかなりのものだった。
その一角で、芳人はリッチにカツカレーを頬張り、俺は慎ましくきつねうどんをすすりながら向かい合っていた。
なにげなく繰り出された芳人の不意打ちに、俺は油揚げを吹き出しそうになる。むせ返りながらも必死で堪え、涙目で悪友を睨みつける。
油断していた。朝会ったときに . . . 本文を読む
いまが二十一世紀なのは知っている。ITって言葉だって知ってるさ。だがな、こういうのは色気が大事なんだよ。艶っぽさというか、ロマンといってもいいや。だから俺はメールなんか送らない。
「でも……」
せっかく説明してやったというのに、芳人は釈然としていない。
「ラヴレター、だろ?」
「ラブレターだ」
胸を張って答える。好きな女性に告白するんだ。他にないだろう。
「ださっ」
「ださってなんだ!」
. . . 本文を読む