本と映画とわたしと

感想です。

映画「ハクソー・リッジ」/あと一人助けさせて

2019-02-19 | 映画

原題 Hacksaw Ridge
製作国 アメリカ=オーストラリア
製作 2016年
上映時間 139分
監督 メル・ギブソン
脚本 ロバート・シェンカン、アンドリュー・ナイト
出演 アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、テリーサ・パーマー、ヴィンス・ヴォーン、ルーク・ブレイシー、ヒューゴ・ウィーヴィング

お家観賞

※【以下ネタバレあり】

「あと一人助けさせてください」
戦地ハクソーリッジに赴いた衛生兵の勇気と信念の実話である。ハクソーリッジとは沖縄の高田高知のこと。アメリカ軍はここを落とし沖縄を制圧し、さらに沖縄から日本を落とそうとしていた。

主人公デズモンドは人を殺すのではなく、ひとつでも命を救うため兵に志願した。訓練のため銃を扱うのさえ拒否するので除隊の圧力をかけられる。デズモンドがなぜ信念を貫こうとしているのか子供の頃からのエピソードが丁寧に描かれているのでよくわかった。しかし戦いを拒否して大事な人を守れるのか。戦争は殺し合いだ。自分の身を守る武器を持たないなら行くべきではないと私なら説得する。

彼の願いは叶い、戦闘地ハクソーリッジに派遣される。
「奴ら(日本兵)は死を恐れない」
戦闘シーンはすさまじく残酷だった。やられる敵が日本人なので複雑な気持ちになった。

ひとりまたひとり助けていくデズモンドの行動は神様に守られているようで祈りたくなるが、奇蹟ではなく彼の身体能力の高さが可能にしたに違いないとこれまでのエピソードが教えてくれる。よくできていると思う。よくできているのにおしいところもある。中途半端に日本人的なシーンはなくていい。監督メル・ギブソンの日本人はこんなイメージなんだなと思うくらいにしていおくけど、デズモンドにスポットを当てた映画なのでそれに集中したかった。

武器を持つだけが戦う方法ではない。人を殺したくないなら人を助ける側に回ればいい。人を殺さず戦った。命がけで助けた。ものすごいことだ。彼こそ英雄だ。結果としてデズモンドは75人もの命を救ったのである。日本兵も助けようとした。ああ救われる。

最後は出兵前と顔が違った。バイブルが彼を守ってくれたのだろうか。

 

映画「ハクソー・リッジ」公式サイト|6.24 Sat. ROADSHOW

〈本年度アカデミー賞 2部門受賞〉本年度アカデミー賞 作品賞他6部門ノミネート!映画『ハクソー・リッジ 』6月24日(土) TOHOシネマズ...

映画「ハクソー・リッジ」公式サイト