あおこのぶろぐ

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クドカンはやっぱり天才! 軽やかに詰め込んだ「俺の家の話」

2021-03-31 06:35:28 | 日記
「俺の家の話」最終回、いやあ泣いた。久しぶりに目の奥の方が痛くなるくらい。
その衝撃的な展開や西田敏行の名演技等にも泣かされた(西田敏行の演技は、認知症を患い逝った父を思い出し、最終回以前から泣けていた)。
 
同じTBSの「天国と地獄」も見応えのあるドラマで面白く見た。
「天国と地獄」は、コロナ禍の設定が半端だったことが残念だったけど、毎週見逃せない展開で、引き込まれた。
最終回で、多くの登場人物が株を上げて終わったというのは珍しいんじゃないだろうか。

そう言えば、私が高橋一生を認識したのは、クドカンの「吾が輩は主婦である」だったな。

この冬ドラマで一番かと思ったけど、最終回で「俺の家の話」が超えた感じ。

クドカンは天才と、以前から言い続けて来た。
好きな脚本家は結構いるけど、大半が「秀才」型で、クドカンは「天才」型だと思う。

もちろんクドカンだって楽して書いているのではなく、勉強し、研究し、試行錯誤して生み出しているのだろうと思うけど、設定、展開、発想がズバ抜けている。しかも脚本以外でも活動しているからすごい。

「IWGP」(インターナショナル・レスリング・グラン・プリのほうでなく、ここではドラマ「池袋ウエストゲート」のことだけど)を観てから宮藤官九郎という人に注目し、いわばクドカンドラマの追っかけをして来た。

以前書いたように、私の一番のお気に入りは「マンハッタンラブストーリー」で、これも磯山晶Pの作品。
「あまちゃん」「いだてん」等も名作なんだけど、「俺の家の話」は、本当に「極めた」と言っていいんじゃないだろうか。

能とプロレスという特別な世界を描いた上に、介護を軸に家族で起こりうる様々な問題を詰め込んでいるんだけど、ギャグや時事ネタ満載で軽やかに描く。こんなのクドカンにしか出来ないでしょう。

「隅田川」は、オペラファンとして、ブリテンの「カーリュー・リバー」の基になったお話として、大まかに知っていたけど。
能の世界と「隅田川」の使い方にも舌を巻いたけど、80年代のプロレスを結構見ていた世代としては、いろいろニヤリとさせられる場面が多かった。

スーパー世阿弥マシンは、スーパーストロングマシンを想起させ、2号が現れるのは予測出来たしね。

でも、あの長州が、こんな「名優」になろうとは!

長州も一度引退して復帰した経験のある人。あのラストシーンにはいろんなものが詰まっている。

いろんな人が論じられているように、ドラマ全体に、クドカンの長瀬くんへの愛を感じて、思い出すとまた泣けてしまうのだ。

TOKIOはジャニーズの中で私が一番好きなグループ。長瀬くんはその中で一番年下で、天然キャラのところもあったけど、魅力的なミュージシャンであり、色気も発する貴重な役者でもある。
裏舞台に引っ込むには惜しい人材。

でも本当に、いつでも「またやりたくなったから」と帰って来てね~。
ぜあっ!


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