杏の読書日記プラス

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温室デイズ

2006-10-04 09:47:15 | 
温室デイズ
温室デイズ
posted with 簡単リンクくん at 2006.10. 4
瀬尾 まいこ著角川書店 (2006.7)通常24時間以内に発送します。

瀬尾まいこの新作。★★★☆☆

中学の教室に紙飛行機が飛びはじめる。トイレでタバコの吸殻が発見される。窓ガラスが割られる。それは崩壊の始まりの合図だ。
不良たちが次に狙ったのは、人。みちる、だった。
みちるは、多数の生徒に好かれていた。しかし、友人・優子への嫌がらせを見過ごすことができず、クラスのみんなの前で公言したのだ。「この学校ってちょっとやばいって思うんです。うちらのクラスだけでも、ちゃんとしたらいいんじゃないかな」と。
そして翌日、みちるの机と椅子が廊下に放り出され、いじめは始まった。ゴミや消しゴムをみちるにぶつける、教科書や筆箱をそこらじゅうに放り投げる。誰もみちるに話しかけず、優子が話しかけようとすると邪魔が入った。不良がやることには加担しない生徒も、いじめには参加する。いじめは単純に楽しいし、内申にも響かない。
苦しむみちるを見ることに耐えられず、救うこともできない優子は、教室にいることができなくなる。

物語は、みちると優子、二人の視点で描かれる。
正義感が強く、許せないことは正さないと気がすまないみちる。
いじめが続いても、まじめに授業をうけ、お弁当を一人で食べ、掃除当番も一人でこなしている。
小学生のときにいじめを受け、転校した経験のある優子。
誰にも干渉されることのない相談室にいることに、不安を感じるようになる。
そんな二人が中学を卒業するのは、一月後に迫っていた~

~読んでいる間中、苦しい思いでいっぱいでした。
読み終わってからも、苦しくて、苦しくて。このまま感想を書かないでいよう。
そんなふうに思ってました。

直木賞を受賞した村山由佳の「星々の舟」にも、いじめの場面がありました。
その時も納得できず、感想を書くことができませんでした。

いじめは、あってはならないこと。
ずっと、そう思っているのです。
大勢で一人を攻撃する。
そのことが許せないのです。
たとえ、物語の中であっても。

たぶん、私はみちるに近い感じ方、考え方をしています。
嫌がらせを受けている友人がいたら、見過ごすことはできない。
本を読みながら、かつて、中学生だった自分とみちるがオーバーラップしていたから、苦しかったのだと思います。

この物語は、不思議な終わり方をします。
いじめは解決しないのに、二人が前を向いて歩いていこうとしているのです。
瀬尾まいこさんが、何を伝えたかったのか~私には、響いてこなかった。
問題提起なのかな?

瀬尾さんも、村山さんも、好きな作家さんです。
いじめを描くのなら、納得できるように描いてほしかった。
いじめてる側が描かれていないので、もやもやしたきもちが残ったままです。

2006.10.8追記:★の数をひとつ追加して、みっつにしました。
この作品の完成度は、高いと思うので。






衝動買い・その2

2006-10-04 01:27:55 | 日記

艶やかな、アイビーの若葉。

台風で、アイビーの蔦が乱れました。
伸びすぎていた蔦が一方向に偏ってきて、バランスが悪くなりました
そこで、なんにも考えず、ばっさり切りました。
すると、脇から若葉が次々に育ってきました。
黄緑色のはっぱが、きれいです


今夜は、ピーマンの肉詰め。

昨日のお皿を使いたくて、このメニュー。
白いお皿には、緑のピーマンかな、と。
ソースは、ポン酢と、ケチャップ・ウスターソースMIXの2種類。
付け合せは、粉ふきいも・胡瓜・ゆで玉子。


またも、衝動買い。

シュンのシャツです。
黒が好きなので、黒い服ばかりが増えています
細身の身体が、ますます細く見えるのかな~