第50回読書感想画・課題図書(中学生)★★★★☆
小学五年生の山田香な子には、生まれつき三つの不幸があった。
一つめは、誕生日がクリスマスイブであること。
二つめは、名前。平凡な名字+真ん中にひらがなのある名前。
三つめは、仲が良すぎる両親。
そんな香な子が通う「お花茶屋小学校」には、深夜放送をきくのが趣味の「コーモリ」と、
まじめな学級委員の町野さんと、お調子者の日下がいる。
転校してきたばかりの学校で、香な子が出会ったクラスメートと育む友情と恋。
香な子を見守る両親、叔父の義昭、担任の鎌倉先生、「コーモリ」のおかあさん。
温かな心がいっぱいの物語。
~とてもすてきなお話でした。
ラスト10ページは、涙で文字が霞んでいました。
一途な香な子のきもち、香な子と母を大切に想うコーモリ、
そして友だちと好きな人を想う町野さん。
そんな三人が愛しくて、抱きしめたいと思いました。
中高生、必読の一冊。
もと中高生にも、強力に、おすすめしたい一冊。
ぜひ、ぜひ、ぜひ。