杏の読書日記プラス

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ホームタウン

2006-10-12 00:01:15 | 
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posted with 簡単リンクくん at 2006.10.10
小路 幸也著幻冬舎 (2005.8)通常2-3日以内に発送します。

小路幸也作品、三作め。★★★★☆

北海道の百貨店「三国屋」の顧客管理部特別室で働く行島柾人(27歳)。
彼には、離れて暮らす妹の木実以外の肉親はいない。
その木実から結婚を知らせる手紙が届いた。
とまどう柾人。
~話せたのか、木実は。
僕らが抱えている思いを他人に話すことができたのか。~
そして、二ヵ月後。
木実と婚約者・青山が、別々に失踪する。
柾人は、上司であり、育ての親でもあるカクさんとともに、二人の行方を追う。
木実と青山は生きているのだろうか?

~おもしろくて、一気読みでした。
お昼休みに読み始めて、続きが気になるものだから、家でもずっと読んで、読み終わるまで、本を閉じることができませんでした。

ミステリーなんだけど、温かい雰囲気の作品でした。
柾人の下宿先のおばあちゃん、上司のカクさん・・
登場人物がみんな素敵で、ホームドラマのようでもありました。
この雰囲気が「東京バンドワゴン」につながるんだね、と納得。

始まりの数ページは、伊坂幸太郎の作品に似てました。
柾人と木実の過去、柾人の仕事、どちらも辛くて、悲しいと感じます。
でも読み進めていくと、悲しいきもちが、どんどん消えていくのがわかります。
どんな過去でも乗り越えていける~そんな希望が見えてきます。

小路幸也さん、今年出会った作家さんの中で、間違いなく№1です!!



コメント (8)
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