心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

待望の夏、雪倉岳·朝日岳へ。(一日目)

2019-07-26 19:44:24 | 登山
七月ももう終わりに近づくが、今年は中々開けない梅雨。しかしながら、新潟県の方は天気が安定しているようなので、この時期の山旅の行き先は雪倉岳·朝日岳にする。

思い返せば前回は五年以上前。行こう行こうと思いながら随分とご無沙汰となつてしまった。


初日、蓮華温泉から白馬大池を目指す。
蓮華温泉から見上げた稜線は雲に覆われている。やはり、山の天気はハッキリしないのか。



弱い日差しが射し込む登山道は藪に囲まれジメジメしている。



沢を渡り対岸を登って行けば、温泉の噴気が上がっているのが見える。



豪雪地帯で雪解けが遅いせいか、この時期でも新緑が鮮やか。



雪の重みで根元が曲がった木々。改めて日本海側の山にいる事を実感する。



登って行くに連れ、段々とガスが立ち込めてくる。



天狗の庭に到着。晴れていれば朝日岳方面が見えるはずだが、展望が得られない。



徐々にガスが降りてきて、見上げれば、上空は真っ白になってきた。



タカネバラの一群。
白く霞む景色の中にあって、艶やかなピンク色が一際目を引く。鼻を近づけるとほのかに芳香が感じられる。



このエリアのみ枝振りの良い松が生えている。正に自然の作る庭園の様。



薄暗い針葉樹林を抜ければ、足元は滑りやすい岩のトラバース道となる。



枝振りの見事なダケカンバの根元をガスがすり抜けて行く。



ゴツゴツした岩のトラバース道の先に稜線が見えてきた。



水平道となり、進んだ先に白馬乗鞍岳がボンヤリと見える。



白馬大池にボツボツと雨が落ちて来た。



雲が次第に降りてきて小蓮華山が霞む。



手前にはコバイケイソウが、彼方にはハクサンコザクラが見える。残雪の斑模様と草原の淡い色合いとのコントラストが印象的。



夕暮れ時、ようやく小蓮華山が姿を見せる。
草原には霧のベールが流れ、絵画の様な景色。



(続く)