小澤征爾
2024-02-09 | 音楽
r.i.p
なにかとバタついていて例年12月にはいるととっかえひっかえなのだが、
今年はほとんど聴けていない、今月発売さればかりのこいつを除いては。
こればかり聴いている。
ディストラーは言葉にとらわれ過ぎると見通しが悪くなってしまう傾向があるが、
軽視すると らしさ? が損なわれる傾向にある。
セイエ=ハンセンは見事なバランスで再現。
この曲なぜか合唱とエヴァンゲリスト揃うことが少ないように思うが
Riisは(やや重めだが)好印象(シュッツも録音しているのか)。
(天使他のソリストは合唱団員のようだが〇)
1曲40分のみの収録が残念と言えば残念。
オルガンと打楽器を含む編曲と聞くとかなりゴージャスなものを想像するが
この新しい版はあっさり予想を覆す。
ほとんど聴こえない冒頭部分はオルガンによって奏されるが、キリエに入ると状況は一変する。
オリジナルはここで一気にヴェルディの世界に引き込まれのだが、
ここで、ヴェルディではなく、荘厳小ミサ(ロッシーニ)の世界に(ロッシーニのミサへのオマージュとしての版ではなさそうだが)。
楽器編成が類似していると言えばそれまでが。
楽譜を確認していないのではっきりしないが、オルガンの使用はtutti部分を除いて、
Dies irae、Tuba mirumにおいても限定的な印象(解説にはオルガンとあるのみ)。
この版で特徴的なのはピアノによるトレモロ。
打楽器も打楽器とあるだけで、オリジナル通りなのだろうが、
Libera me の最後の一撃は 掛矢 使ってる???