NNTT:フィレンツェの悲劇(4/7)

2019-04-07 | オペラ
「フィレンツェの悲劇」でいつも思うのはこのオペラは悲劇なのかということ。

元の鞘に収まりめでたしめでたし?

バルディ(とその関係者)にとっては悲劇なのかもしれないけど、自業自得とも。
この疑問は今回の粟国の演出でも解かれるとこはなかった。
カルメンのように刺されるかトスカのように刺す演出を観てみたい。
フィレンツェのダブルビルのためか屋外をセットに組み込んだがこのオペラの持つ陰湿で濃密な側面を削ぎ落してしまった。

序曲の後の40分ほどはシモーネの独白のように進行するが
剣を手にするあたりから一気にクライマックスを迎える。それまでやや管に押され気味だったオケが輝きを増す。

レイフェルクスは見事に強かにシモーネを演じた(このシモーネでもよそに走るか?)。
グリヴノフはバルディにしては重い声だったように思う。
全曲中一か所だけあるシュプリヒシュティンメは旋律的に処理。
序曲の後の40分ほどは半ばシモーネの独白のように進行するが
剣を手にすること一気にクライマックスを迎えるがそれまでやや管に押され気味だったオケが輝きを増す。

次回のダブルビルはスペイン舞台のツェムリンスキーとラベル?

潔く「ジャンニ」を観ずに帰る勇気?がなかったのが悔やまれる。