カマキンなんて言ったことないぞ。
近美ですね。でもなぜか、別館のことだったような。。。
普通は竹橋のことなんだろうなあ・・・。
映画館でオペラというのはどうしても抵抗があるのだが、
「ルル」ということなので久しぶりにライブビューイングへ。
映画なのでざっと。
ケントリッジは映像を組み合わせて舞台を作っていたが、映像では程よく引きの絵を加えていたが、実演ではかなり五月蝿そうな印象。
紙製?の仮面や小道具の多用とを除けばわかりやすい演出。
レヴァインが降板しケーニクスに変更されていたのだが、ベルクの音楽がとても平易に聴こえたのは映像による効果だろう。
ペーターセンのルルはこれで見納めというのは残念である。アルヴァのみ好みでなかったが、他の主要キャストには文句なし。
1日1回の上映と映画2本分の料金がネックかなあ・・・。
非常に整った完成された演奏の印象。
ソリストは少し歌いにくそうな部分もあったようにも思うが全体としてやや遅めに重厚。作品自体の重さではなく。
確かに曲想には合致しているのだろうがどこかブリテンの響きとは異質なものを感じた。
久しぶりに聴くボストリッジは相変わらずの痩身ではあったが、声の輪郭はやや暈けてきて鋭さを欠いた分を歌い口で勝負していた感が・・・。
児童合唱はここでもすでに童声の域を越えてしまい、このホールでのこの曲の定位置での演奏もあって、作曲者の構造をなしているとは言い難い気がする。
この曲を実演で聴いた際に感じる独特の不快感は終演後になってやっと訪れた。
今年最初の演奏会は、ボーダー/読響(といっても、ここ数年読響以外ろくに聴いていない・・・)。
ボーダーのツェムリンスキーというのは数年前、抒情交響曲がキャンセルされ残念に思っていたので、曲こそ違え期待が膨らむ。
リストの協奏曲をはさんで、シュトラウスと交響詩が2つ。3曲とも地味に終わり圧倒的印象を残さない。ここにプログラムのポイントがありそうだ。
ボーダーは華麗なオーケストレーションにごまかされそうな細部もコントロールしていたように思う。人魚姫冒頭のヴァイオリンのソロが入るまでの序奏などがその好例。
こけおどし的表現が乏しい分割を食った印象。