カンブルラン/ファウスト/読響 2018-01-21 | コンサート 13日に続き、読響へ。 注目はファウストのソロのブラームス。 繊細で美しく響かせるが、オケに充分対抗できる音量もある。 これだけのブラームスを聴くのは四半世紀ぶりか? アンコールのクルタークも清廉に。 マーラー編の管弦楽組曲は第1曲(2番の序曲)を欠くというのが残念ではあったが、 ここのところ、ゴージャスなカラヤンのバッハ(マタイとロ短調)を聴き直してていたせいか違和感なく浸る。 古楽一辺倒だった頃ならこうは聴けないかったろうなあ。 ブルックナーでも感じたことなのだが、カンブルランのドイツものが変化しているような気がする。 以前はフランスもので聴かれるような、色彩感とか光彩感とかいったものが影響したかのようでドイツものはに違和感があったのだが、 ここへきて憑物が堕ちたように重厚感のようなもが増したようである。時に反応の良すぎるオケが暴走ぎみに鳴るのはご愛敬。 みなとみらいホールで聴くのは久しぶりだと思うが、こんなに音よかったか? なにはともあれ、満ち足りた休日の午後。
シューベルトの「冬の旅」 2018-01-07 | 音楽 紛らわしいが、書名である。 バッハ、ブリテンをはじめ、お気に入りの曲の多くを歌っているボストリッジ。 大袈裟に言えば何を聴いてもボストリッジの録音という状況に敢えて避けることも多かった。 「冬の旅」も実演を含めて聴いているが、どのように歌曲集を構成するのか興味あるところ。 読み進めるにつれ膨大な知識・情報量とそれらの関連付けに驚かせる。 すべての歌手(演奏家)が演奏にあたっては相当の準備はされていることと思うがここまでとは。 譜読みでもはじめましょかね。