ピーター・グライムズ(10/14)

2012-10-14 | オペラ

楽日のきょうは、アーンティ目線で観てみようとか、ブリテンの他の作品(特に勝手に兄弟作と決め付けている「アルバート・ヘリング」)やヴォツェックとの比較なんぞしながら、鑑賞しようと心に決めていたのだが…

北関東からみえた「○○先生とオペラを観る」的なカルチャーおばさまが視線を妨げ、香水によって気分も悪くなるという最悪の条件となりました。
カルチャー教室の先生には、まず劇場マナーを徹底的に仕込んで頂きたいものだと思います。
今回とても高水準な公演だっただけに残念なことでした。十分に堪能いたしましたけど。


ピーター・グライムズ(10/11)

2012-10-11 | オペラ

オケは2幕幕開けこそ、芯の抜けた独墺系の響きだったようなもののこなれた感じになってきた。
2日目太鼓と影歌が上下別れて聴こえたように思ったのだが4日目は同じ方から聴こえて一安心。
この日も合唱は充実した響きだったが立ち上がりが鈍く音程が変わっていないと思う。
クレッシェンドで入って来るもどかしさがあり残念(2幕)。
3幕ピーターの絶叫も2日目は「ィーター」と聴こえたのでひょっとすると指揮者の振り方なのかもしれない。

演出は3幕になると一挙にエレンに傾く。伏線はあるものの話が擦り変わる。
最後の場におけるブリテン作品に聴かれる重層構造がエレンの長いものには巻かれろ的な一元的に変化してしまう。ピーターだけに焦点をあてた演出とは違った意味で悲しいが違和感は否めない。


ピーター・グライムズ(10/5)

2012-10-05 | オペラ

どこかで観たような錯覚に陥るデッカーの演出ではあったが視覚的には十分満足した。
しかし、音楽的には、脇を固める男声陣が弱く、アンサンブル・オペラとしての魅力を欠くものだったように思う。その一方女声の四重唱は美しかったのだが、ことブリテンのオペラで女声優位というのはどこか収まりが悪い(「オペラはソプラノだ!」という某氏の言葉には100%ではないが同意する部分が多いのだが・・・)。
冒頭こそアンサンブルの乱れをやや感じたものの合唱は好演。
オケはブリテンを演奏してる感が弱く、今後の公演に期待しましょう。