無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

睡眠と健康

2010年02月04日 18時52分00秒 | Weblog

有名な漢詩のひとつに「春眠*(キラキラ)*暁を覚えず」という詩があります。

私はこれを、朝寝坊の言い訳を詠んだものだと思っていました。

漢方の黄帝内経という医学書に、*(ひまわり)*夏は「多少夜更かしをしてもいいが、朝は早く起きるように」とあります。

*(チューリップ)*春は「いくぶん遅寝して、朝は早めに起きるように」と、秋は「早寝早起きをするように」と、冬は「必ず早く寝て、朝は必ず遅く起きるように」と、睡眠時間を季節によって加減しています。

つまり、健康のためには*(雪)*冬の睡眠時間は他の季節に比べると長めにするわけです。

漢方は、自然と人を長期にわたって*(イージー)*観察し続けた結果、「健康のためには、こうした方が最良ですよ」という教示をしてくれる医学なのです。

照明器具が充分でない昔は、*(三日月)*暗くなれば寝て、明るくなれば起きる生活ですから、当然冬は夏よりも夜が長いわけですから、睡眠時間も長くなるのが自然なわけです。

では、現在のような*(ハート6つ)*照明器具が発達した環境ではどうでしょう?

*(ノーティー)*動物の時代から体に染み込んでいる自然環境に適応した*(音符)*体内リズムを考えると、やはり冬は、早めに寝て、遅く起きて、長めの睡眠時間をとる方がいいのだろうと私は思います。

冬は寒さだけでも相当のストレスになり、疲れます。もし、*(ツリー)*年末から*(日本)*年始の行事や仕事で睡眠不足がつづくと、行事や仕事による疲れと、重なる会食による消化器の疲れも合わせて、さらに疲労が上積みされます。

それらのつけが春になると、*(いっぷく)*風邪や五体の痛みや花粉症などの他、いろんな春の体調不良につながるのではないかと思われます。

風邪は寝るのが一番といいますが、*(青ハート)*睡眠時にはサイトカインの分泌が盛んになって免疫力を強化します。又、睡眠時には疲労や怪我や体のダメージのメンテナンスも促進されるそうで、そのため睡眠時には成長ホルモンの分泌も盛んになります。

*(おにぎり)*糖や*(チキン)*脂肪をエネルギーに変えるコルチゾールは、血糖や血圧を最適に保ち、ストレスからも身を守ります。そのコルチゾールも睡眠とともに増えて朝方にはピークになるそうで、体は睡眠の間に目覚めた後の快適な活動の備えをしているのです。

睡眠不足がつづき、毎年*(梅)*春になると体調を崩すという方は、まだまだ夜長のうちに思いきり早寝、遅起きで、たっぷりと睡眠をとり、疲れをとってみるのもいいかもしれません。

たとえば、年平均*(時計)*睡眠時間が8時間とするなら、夜10時頃から朝7時頃まで…。

ところで「春暁」は、*(コム)*朝寝坊の言い訳の詩ではないようです。

春眠不覺曉 處處聞啼鳥 夜来風雨聲 花落知多少 

春は夜明けも分からず心地よく寝てしまうなァ。もう、そこここで鳥が啼いている。夜中に*(雷)*風雨がふぶいていたが、*(バラ)*満開の花がどれほど散ったろうかなァ。と、いうような詩だそうです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿