長島 潤 Sing a mindscape

jun nagashima singer-songwriter

モーム「手紙」

2024-10-15 19:19:00 | 

再読のための覚え書き


手紙

サマセット・モーム(1874-1965)

西村孝次訳 


弁護士のジョイスは、貞淑な女性レズリーの正当防衛による射殺事件で、彼女の弁護を担当する。


彼女の供述によると、夫の留守中に、知人男性に襲われたというものだった。


やがてジョイスは、レズリー夫人が事件当日に書いたと思われる一通の手紙を手にするが……。



2024.9.23読了


手紙

角川文庫

昭和31年2月10日初版発行


#本 #読書 #文学  #文庫 #モーム #手紙






モーム「お菓子と麦酒」

2024-10-15 19:16:00 | 

再読のための覚え書き


お菓子と麦酒

サマセット・モーム(1874-1965)

上田勤訳


「私」の友人で作家仲間のロイは、亡くなった文豪ドリッフィールドの伝記を書くことになり、かつて文豪と付き合いのあった「私」は、ロイから資料提供の協力を請われた。


蘇るのは、青春時代に知り合ったドリッフィールド夫妻、特に、その妻ロウジーの明るく自由奔放な姿だった。


「私」は、ロウジーとの甘く苦い思い出を手繰り寄せてゆく。



2024.9.14読了


お菓子と麦酒

新潮文庫

昭和34年11月5日初版発行

昭和40年11月20日7刷


#本 #読書 #文学  #文庫 #モーム #お菓子と麦酒






田中千禾夫「おふくろ」

2024-10-15 19:14:00 | 

再読のための覚え書き


おふくろ

田中千禾夫(1905-1995)


二つの戯曲。


《おふくろ》

夫を亡くした坂は、息子の英一郎と娘の峰子を、女手ひとつで育て上げた。


坂は英一郎の就職を心配して口うるさくするのだが、英一郎はすでに、母に何も知らせることなく自分の身の振り方を決めていて……。


《雲の涯》

若い医師の露木順之助は、田舎町の露木医院を父から受け継いだ。


看護婦の双葉は、神経質な性格の順之助を献身的にサポートするが、周囲の者たちにはそれが解せない。


かつて、頭に傷を負って戦争から復員した順之助が運び込まれた病院で、順之助を担当していたのが双葉だったのだ。



2024.9.3読了


おふくろ

角川文庫

昭和30年2月5日初版発行

昭和31年11月20日5刷

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #田中千禾夫 #おふくろ






ケッセル「昼顔」

2024-10-15 19:11:00 | 

再読のための覚え書き


昼顔

ジョセフ・ケッセル(1898-1979)

堀口大學訳


医師の夫とともに何不自由ない生活を送る若妻セヴリーヌは、なぜか夫の信頼や愛情だけでは満たされない。


ある日セヴリーヌは、知人の女性が売春宿で働き始めたことを知り、衝撃を受ける。


そして、自身の満たされない思いの理由を見つけたかのように、セヴリーヌは売春宿を訪れ、夫のいない昼間だけ稼ぐ「昼顔」という源氏名を付けられて娼婦として働き始める。


夫にはあくまでも純真な愛情を捧げようとしつつ、霊と肉の不調和を抱くセヴリーヌは、本能に引きずられて深みへと堕ちていく。



2024.9.3読了


昼顔

新潮文庫

昭和27年8月15日初版発行

昭和42年10月15日20刷

旧仮名遣い


#本 #読書 #文学  #文庫 #ケッセル #昼顔






石川達三「人生画帖」

2024-10-15 19:08:00 | 

再読のための覚え書き


人生画帖 

石川達三(1905-1985)


雑誌現代公論を刊行する経営者の竹下閑平は、大会社を回りながら重役たちの記事を書き、電気業界に食い込んでいく。


やがて竹下は、数社の電気会社の大合同を目論み、信頼を得て成功させ、押しも押されぬ実業家となっていた。


のちに、国際有事の際の軍需を見据え、望遠鏡などの光学用ガラスの製造会社を設立。


そして、他のガラス会社を買収合併させるために、竹下は自分の妾の妹を政略結婚させようとするのだが……。



2024.8.25読了


人生画帖

角川文庫

昭和31年7月15日初版発行

昭和32年6月20日4刷

旧仮名遣い


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