再読のための覚え書き
蕩児の帰宅・愛の試み
アンドレ・ジイド(1869-1951)
中島昭和訳
《蕩児の帰宅》
聖書の中の「放蕩息子」の譬え話をモチーフにした話。
裕福な家庭に育った彼は、自由を欲して家を飛び出し、放蕩を重ね、貧しい身なりで家に帰ってきた。
父は、彼を喜んで迎え入れた。彼は、最初に父、次に兄、そして母と対話をする。
ただ、聖書(ルカによる福音書15章)と決定的に違うのは、彼に弟がいて、弟は外の世界を巡ってきた兄に憧れ、自分もいつかは出ていきたいと願っていることだ。
そんな弟に、彼は語りかける……。
他、欲望の解放と絶望を描く「愛の試み」、自らを預言者と見立てる「エル・ハジ」、ギリシャ神話を土台にした「フィロクレート」を併録。
2023.2.25読了
蕩児の帰宅・愛の試み
角川文庫
昭和36年5月30日初版発行
#本 #読書 #文学 #文庫 #ジイド #蕩児の帰宅・愛の試み
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/64/a28b3e55672a643bafe35582beb92815.jpg?1677322669)