パリサイ女
フランソワ・モーリヤック(1885-1970)
柳宗玄訳
学生のルイは、ビュイバロー先生から手紙の投函を頼まれたことをきっかけに、先生とオクタヴィ先生が恋仲であることを知る。
ルイは誰かに知らせたいばかりに、継母のブリジット・ピアンに告げてしまったことが失敗だった。
キリスト教の信心会で指導していたブリジットは俄然、二人の交際に嘴を挟み始めるのだが……。
排他的な女性ブリジットを、律法を厳格に守ることに囚われて民衆の心から乖離していき、キリストからその偽善性を指摘されたパリサイ人になぞらえた作品。
2024.1.25読了
パリサイ女
新潮文庫
昭和28年4月5日初版発行
昭和30年7月5日2刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #モーリヤック #パリサイ女