三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

自転車と筋トレの話し

2017年12月22日 10時05分20秒 | 自転車
先日、自転車仲間が「師匠」と呼んでいる人とライド後の打ち上げで会った時の話です。

その人はいかにラクに坂道を上るかということを一番の目的にして、それを他の人にも伝授するのが好きな様子。

まぁ私は会った瞬間にちょっと苦手なタイプだなという気がして、適当に相づちを打っていたのですが、得意げになって話をしている内容がアホらしくて早く帰りたくなってしまいました。(正直、酒が不味くなる。)

つまり、自転車には余計な筋肉は不要で、乗り方が悪いから脚が太くなる。
大腿四頭筋は動きの邪魔になるだけ、と。

百歩譲って「速さを追求しない、ファンライドでは」という前置きがあればいいとしても、競輪選手の話が出たときにも同じように言っていたので呆れてモノが言えませんでした。

特に短距離の場合はゼロ発進からいかに短い時間でトップスピードまで持って行くかが重要で、そのためには大きな筋力が必要です。
ゴボウみたいな脚ではとても無理。
世界選手権の選手を見てみたら一目瞭然でしょう。

短距離だけではなく、ダッシュ力や高い巡航速度が必要なロードレースでもある程度の筋力は必要で、ヨーロッパの選手が細く見えるのは身長が高く手足も長いから。
実際、体幹部分の太さは結構ありますし、腿だって日本のアマチュア選手など比べものにならない位、筋肉がついています。

筋トレをして「身体の動きが重くなった」とか「パフォーマンスが落ちた」というのは、筋トレで作った身体を競技に適応するような練習が不足しているだけ。
筋トレだけで自転車も速くなるならウェイトリフティングの選手が速いという話しになりますが、そうならないのは筋トレだけではなく、それを競技に適応させるための技術練習が必要だから。

ヒルクライムの場合はパワーウェイトレシオが関係してくるので、また話は別になってきますけど。

そんなわけで、先日はひどく嫌な気分になって帰ってきました。
当人がどういうつもりで話をしたのか今では知る由もありませんが、今でも筋トレに対する拒否反応は根強いんだなぁと思った出来事でした。

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