白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

自我

2016-05-29 19:37:33 | 認知症の母

3年位前に読んだ本。

今読み返すと、新しい発見がある。前回とは違った場所に貼る付箋の山。

良書ですね。

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介護職・・・あれは何年目の頃だっただろう???

新規の認知症の利用者さんがデイに来られて

帰宅願望が強く、会話が途切れると『じゃあ、帰ります』と立ち上がってしまわれるので

ひたすら、話題を探していた記憶があります。

お風呂も、もちろん中々入っていただけない。

『何で家にお風呂があるのにここで入らなきゃならないの?』と。

そりゃそうだ。

知らない場所に連れて来られて、いきなり(ではないのだけど)お風呂に入りましょう!って言われてもねぇ・・・(^_^;)

パット内の失禁もあるのだけど、交換させてもらえない。

ご家族の事を考えると、何とかしてお風呂に入っていただきたいし

パット交換もして、清潔保持をしたい。

とてもプライドの高い方だったので、ご自身はデイサービスの利用者としてではなく

デイへボランティアで来ている・・・と思っていらっしゃる。

そこで、私たちは汚物入れに『職員用』と書いたテープを貼り、その方に

『女性の汚れ物は、職員は皆ここに捨てています。〇〇さんもここに捨ててくださいね』と言って

新しいパットを渡してみたのだけど、一度も成功しなかった。

今、思い出すと認知症の事あまり理解できていなかったと思う。

問題はそんな所にない・・・と今ならわかる。