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石川三四郎(左右とも) 社会運動家・アナーキスト・作家~再掲
昨日と一昨日、石川三四郎の名が出て来た。
初めてではない筈だが思い出せない・・・。
過去ブログを調べたら、林芙美子のシリーズに出て来た。
再読して、正直で素直な文章だと思った。
三四郎の著作を読んだ芙美子が、彼に「序」を依頼したのだろうか・・・。
それはともかく、今回、私は初めて石川三四郎の作品を読んだ。
青空文庫では「蒼馬・・・」の他に9作品が載っている。(翻訳物は作業中の由)
「土民生活」のタイトルに惹かれて最初に読んで見た。
序文にこう書いてあった。(例によって我流要約記述である)
”デモクラシーは、米国人により悪用されて本来の意味を失っている。
ギリシャ語の本来のデモスの意味は、'土着の人々'ということらしい。
そこで私はデモスを'土人'、クラシーを'生活'と訳し、論文の標題とした。"
ところで明治の時代、英語のデモクラシーはどう訳されたのだろうか?
民主主義・・・ではない筈。三四郎の書く'悪用'とは何を意味するのか?
それはともかくとして、この'土民生活'、三四郎の考えがよく分かる。
論文とはいうものの、全11節、長い節でも20行足らずのもの。
要約記述はしないので、こちらから! 「土民生活」青空文庫
彼の作品をもう一編、「浪」。
彼はヨーロッパへ何度か旅をしている。
「浪」はベルギーのルクリュ夫妻の家を訪れた時の話から始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/f2/eb785f380ec09b93da049f37f06daabf.jpg)
ポール・ルクリュ:1830/文政13-1905/M36
仏国生まれのアナーキスト・著作家・地理学者
夫妻から質問攻めにあううち、彼は自分の生立ちから話す羽目に。
これが三四郎の自叙伝そのものでたいへん面白い・・・私もまだ途中。
作品中、ルクリュ翁が4人の日本人アナキストの写真を見せる。(以下)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/8a/310675428d21996dc6d37c31e2d31b13.jpg)
『平民新聞」編集スタッフ(明治37年)
左より右回りに幸徳秋水・堺利彦・西川光二郎・石川三四郎
今日はここまで。それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]