遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

元祖グラフィック・デザイナー

2023年02月18日 | 絵画

『杉浦非水像』 黒田清輝筆 (1915年)

音楽にするか絵にするかほかの話題か? 迷った末に絵にした。

といっても版画や西洋画ではなく、今日はグラフィック・アート。

デザイナーの名前は杉浦非水。生没年は1876(M9年)-1965(S40)年。

 

私が絵探しをしている時代は主に明治時代である。

その時代の文明開化の熱気とか雰囲気とかに少しでも触れたいからだ。

でも、今日で3人紹介して、知らなかった人が3人目、不勉強で恥ずかしい。

 

1枚目。「東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通」1927(S2)年

地下鉄はもっと遅いと思っていたが意外に早かった。

皆さん、モダンな格好している。和服より洋装が多い・・・大正ロマンのあとだから?

早く乗ってみたい! 楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

 

どんな作品でも、描いた人の感性とできるだけ同化して観たい。

そう思って観るのだが、これがなかなか難しい。

でも、Common Senceが絶対にある筈だ。

 

2枚目も同じく開通の時。

うわ~っ、スゴイ行列! たぶん地上はもちろん、道路の遠く先までず~っと続いている感じ。

それに地下とは思えないほど明るい。グレーの天井、白い壁、黒いフレーム・・・デザインの妙か。

こちらは1枚目よりなぜか女性の和服姿目立つ。早く動けないから?

電車の黄色は今も続くシンボルカラー・・・か。

 

杉浦非水は三越図案部に勤めていたそうだ。

3枚目(下左)はその三越本店西館修築落成とある。

 

まだ呉服店の名がついている時代。ここも行列が建物を取り巻いている。

和服姿のお母さんが手に持っているのは和傘? 雨の心配があるのかな?

お嬢ちゃんが前にぶら下げているのは何だろう・・・迷子札?

 

4枚目(上右)は銀座三越と名前が変わった時の絵? 銀座4丁目、今の場所だろう。

お母さんと息子が洋装、姉妹が和装というのも面白い。

空はまだ明るく、でもデパートには灯り・・・黄昏時というのもいい。

 

こうして細かいところを観るのも楽しい。さて、次は誰にしようか・・・。

 

「今日のビデオ」は眼の休養のためお休み。

[Rosey]


一年ぶりに新聞を読む・・・

2023年02月17日 | 日記

昨日、訪ねて来てくれた知り合いが、新聞も持ってきてくれた。

購読をやめてから1年ほど経つ。久しぶりの対面で懐かしく読ませてもらった。

 

新聞の良さの一つは一覧性にあると思う。

何サイズか忘れたが、そのページの中に複数の記事が整理されて並ぶ。

その辺がキーワードで検索するネットの断片的情報と違うところだろう。

それと、ページをめくる時の感触も、電子媒体では味わえない。

 

久しぶりに読んで、読み方の習慣を忘れていないことに気づいた。

1面だと最下段の「本」の広告がずらりと並んでいるところを最初に読む。

特集:天才のB面、と掲げた雑誌の広告・・・面白そう!、でも買わない。

 

次に読むのはその上にあるコラム欄。

時に書いてあることが「変声珍語」だよ、これは・・・と思ったこともあった。

さらに下から3段目の左端、「折々のことば」・・・2647回、鷲田さん頑張ってます。

肝心の記事、これは1面だけでなく、見出しと中見出しだけ読んで終わることが多い

 

2面上部に「ひと」欄があって、これは人によって読んだり読まなかったりする。

2面、3面の下部にも「本」の広告が6つ。

中で1冊「人類の起源」に食指が動きかけたが・・・買わない。

 

全面広告が意外と多く、全34ページのうち8ページを占める。

また18ページ中の下1/3は広告スペースだから、これが約6ページ分。

合わせて14ページが広告だから、広告を買わされていると怒る読者もいるわけだ。

 

あと、私に無用なのはテレビ番組ページや金融情報ページだね。

書評や音楽時評とかが載るのは夕刊だったかな、それも必ず目を通していた。

そういえばRoseyもよく新聞を読んでいた。

いくつかのコラム欄や「声」欄や短歌・俳句の欄などが特にお好み。

ラジオをよく聞いていたので、ラジオ番組欄も欠かせなかったようだ。

紙で読み指でめくるアナログの世界も滅びることはないだろう。

 

「今日のビデオ」

NHKロゴ入りのボケーっとビデオを。間もなく訪れる春を楽しみにしながら。

[Rosey]


絵探しに夢中・・・

2023年02月16日 | 絵画

レトロな絵探しに夢中・・・どころか熱中・集中して時が経つのを忘れる。

何が私をそうさせるのか・・・それが問題だ!

と思いつつ、今日もまた絵を紹介する。

日本で最初の女流洋画家と言われたラグーザ玉の絵。

始めて知る名だが、親しみを込めてお玉さんと書くことにしたい。

最初の絵は「4隻の船」

月明かりの海で漁をする船と漁師たち。

私はどうやら光の絵に憧れているらしい。ワタシの人生暗かった?

お玉さんの生没年は、1886(文久元年)-1939(S14)。

彼女は、日本初の西洋美術学校の教授として来日したラグーザと出会う。

彼から洋画の指導を受け、作品のモデルなどもしたのちラグーザと結婚しイタリアに移住。

次の絵の作品名は「昇天祭の夜」。

この絵もまた光の描き方が素晴らしい。

大勢の人影を照らす光にも濃淡が描き分けられ、洋服の赤も際立つ。

沖からの二筋の光は、沖の船からのサーチライトか?

 

最後の1枚は明るい「藤の花と少女」。

この絵もよく見ると「光」がポイントだ。

少女の前の藤が、光と陰とに塗り分けられている。もちろん日の光も。

少女の着物姿が似合わないが、イタリアの少女だからしょうがないね。

 

ラグーザの没後、お玉さんは日本に帰国、絵を描き続けたという。

その頃の絵は無いかと探したが見つからなかった。

なお、彫刻家の夫によるラグーザ玉の彫刻の画像がある。

クリックすると新しいウィンドウが開く。(ウィキメディア・コモンズより)

 

今日の紹介はここまで。「今日のビデオ」はお休み。

[Rosey]


レトロでモダンな絵と出会う

2023年02月15日 | 絵画

先日、知り合いがブログに絵の紹介を書いていた。

二人の名が挙げられていたが、私はどちらも知らない名。

あとで調べてみたら、現代の画家と写真家だった。

世代が違うからなぁ。知り合いは私の娘で通用するくらいに若いし・・・。

なら、現代美術は彼女に任せ、私はレトロで行こう!

 

ところが昨日の彼女のブログに、続きが書いてあった。

何と本物の絵をヤフオクで落札して昨日届いたと・・・。

若い頃からの憧れの絵のようだけど、さすが女は度胸!

でも、40年近く恋焦がれた絵を手元に置けるなんて羨ましい。

 

ともかく歌も歌詞カード作りも少し食傷気味。

探していたレトロな絵も見つかったので、今日は絵の紹介をすることに。

もちろん本物ではなくネットで見つけた画像。

これはどこの建物を描いた絵でしょう?

私も知ってビックリ、明治初期の頃の「鹿鳴館」だそうだ。

日比谷の? こんなに木が多かったんだ。もしかして日比谷公園あたり?

 

さらに驚いたのが、これは浮世絵すなわち版画だという・・・何とモダンな!

絵師は井上安治(1864<元治元年>-1889<明治22年>)という人。

これは「東京名所絵シリーズ」の中の1枚だそうだ。

同じシリーズからもう一枚。浅草橋の夕景。川面のさざ波が揺らぐ。

さらにもう1枚。これは夜の銀座商店。光はもちろん、人影がリアル。

3枚とも光の捉え方が巧みで、浮世絵版画でここまで表現できるのか、と驚いた。

 

井上安治の師匠筋にあたる人が、同じ浮世絵師の「小林清親」。

その絵を「光線画」と称し、やはり「東京名所」シリーズで大人気だったという。

井上安治もしっかりそれを受け継いだと思うが、残念にも病気のため26歳で早逝した。

最後に師匠に敬意を表して一枚。これは両国花火の図。

「光線画」の貫禄十分。花火、遠景、灯り、人影、川面のさざ波・・・どれも流石!

レトロでモダンな世界にしばし遊ぶことができた。

お気に入りの絵画が見つかったらまた紹介したい。

 

「今日のビデオ」はお休み。

[Rosey]


仕事も遊びのうち

2023年02月14日 | IT

夕焼け空と海

会社勤めを辞めて20数年経つ。

以来、シニアのつき合いが多く、若者と長期にわたって一緒に仕事したことが無い。

だから最近の若い人たちの考え方、会社や仕事への向き合い方もよく知らない。

 

ただ、私らの頃はもっと個性が強い人間が大勢いた気がする。

特にITエンジニアの仕事は、一匹オオカミ的人間が多くいた。

右肩上がりの経済成長で、「行け行けドンドン」の時代背景もあっただろう。

 

当時のサラリーマンの言葉で、「遊びも仕事のうち」というのがあった。

酒を飲む、マージャンする、ゴルフする・・・みんな仕事のうち、というわけだ。

が、私のいた会社では「仕事も遊びのうち」というヤカラが意外に多かった。

 

ITエンジニアの仕事は範囲が広く、とても一人で手に負える世界ではない。

真面目一方では「鬱」が待ち受け、自分がそこに落ち込む可能性もある。

遊び半分・・・他人からそう見えても、本人の自衛策の一つでもあるのだ。

 

それにイザという時には、彼らも底力を出す・・・私も彼らに何度も助けられた。

かくいう私自身、「仕事も遊びのうち」の先陣を走った一人。

まあ、「変わった子、奇妙な子」で鍛えられたからね。

直観と度胸と経験・・・あとは「何が真っ当か」という感覚。

それだけあれば人生恥じることはないよ・・・言うは易く、だけどね。

 

「今日のビデオ」

NHKロゴ入り音無しの「ボケーッとビデオ~夕焼け空と海」

[Rosey]