~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

側弯症手術 前方固定法に関連する リブハンプの矯正について

2009-09-29 00:21:00 | 側弯症手術について
オリジナル投稿は2009-09-29


追記:2018年6月17日 この記事のオリジナルは2009年9月29日に作成しました。その後2017年11月10日に追記説明。
この肋骨隆起に関しては、原因の理解および現状、さらにどういう対策があるかについての知識と情報を網羅的に理解していただくことが大切と考え、「側弯症ライブラリー別室」に「Rib hump肋骨隆起」という項目を作成しましたので、ぜひともそちらも参考として下さい。


追記:2017年11月10日 ☞コメント追記(青字)


ここでは写真をお示しするだけになりますが、ご覧いただきますとおわかりになる
ように、術前に対して、術後ではリプハンプ (背中のでっぱり)が完全に消失して
いることがわかります。

この患者さんのケースは、胸椎カーブ (T6-T12) コブ角 40度に対して前方固定手術
を行っています。 固定範囲は、T6-T11 コブ角は16度に矯正されています。
Trank shaftおよびrib hampが矯正できていることがわかります。

リブハンプ( rib hump) (torso deformityとも言います )
脊椎固定手術をすれば、100%解消するとは言い切れません。手術は他の全ての手術がそうであるように、先生の技術と、手術前の骨の状態(変形の状態や度合い)というものが関係してきます。手術前に、先生とよく話し合われて、患者さん側の希望を明確に伝えて、それに対して、先生がどの程度の「予想」をしているかを聞いて手術前に、「納得して」手術に臨まれることが大切と思います。


☞下記の医学文献はgoogleに「Rib deformity in scoliosis」を検索するとダウンロード可能です。
これは2003年に公表されたもので、ちょっと古いのですが、リブハンプについて非常に大切なことが記載されています。
いま2017年は、当時とは手術技術に大きな進歩がありましたので、単純に当時の手術成績と比較することはできませんが、脊椎固定術を行っても、リブハンプが期待したようには減少しておらず、術後にコンプレインになるケースが米国では見られることが記載されています。この文献をダウンロードして、手術について先生と話し合われときには、患者さんの希望というものをしっかりと伝えて、先生の見通しなどと合わせて、事前に心構えをしっかりと持てることが大切と考えます。


☞august03は、メディカルドクターではありません。治療、治療方針等に関しまして、必ず主治医の先生とご相談してください。
 医学文献の拙訳を提示しておりますが、詳細においてはミスが存在することも否定できません。もしこれらの内容で気になったことを主治医の先生に話された場合、先生からミスを指摘される可能性があることを前提として、先生とお話しされてください。
☞原因が特定できていない病気の場合、その治療法を巡っては「まったく矛盾」するような医学データや「相反する意見」が存在します。また病気は患者さん個々人の経験として、奇跡に近い事柄が起こりえることも事実として存在します。このブログの目指したいことは、奇跡を述べることではなく、一般的傾向がどこにあるか、ということを探しています。
☞原因不明の思春期特発性側弯症、「子どもの病気」に民間療法者が関与することは「危険」、治療はチームで対応する医療機関で実施されるべき。整体は自分で状況判断できる大人をビジネス対象とすることで良いのではありませんか?

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