書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

恵慶法師

2010-06-09 08:56:48 | Weblog
八重葎 しげれる宿の 寂しきに 人こそ見えね 秋は来にけり

あ-あ、無情を感じるのう、あの華やかな連中が偲ばれるのう

恵慶法師(626~671)
平安中期の人、播磨国分寺の僧と伝えられているが定かではない。
平兼盛・源重之・安法法師ら歌人たち親交があったようだ。
情趣のある歌を多く作っている。
かって光源氏のモデルとも言われている源融が住んだ豪壮な屋敷の荒れて寂れた様に時の流れの無情さ、とは裏腹に、きちんきちんと遣ってくる季節の移り変わりの対比の無情さに、しみじみと感慨に耽ったのであろう。