書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

権中納言定頼

2010-06-26 08:23:55 | Weblog
朝ぼらけ宇治の川ぎり絶えだえにあらはれわたる瀬々の網代木 

夜明け、宇治川に立ちこめた川霧がうすらうすら晴れてきて、だんだんと網代木がその全貌を現してきた    

権中納言定頼(995~1045)
権大納言・藤原公任の長男。官位は正二位・権中納言。四条中納言と称される、後に出家。中古三十六歌仙の一人。
例の小式部内侍をからかって逆にやり込められた逸話の人。
相模や大弐三位などとも関係を持ち、容姿の優れた貴公子だったらしい。
「後拾遺和歌集」などの勅撰和歌集に多く入集、家集の歌集「定頼集」もある。