書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

和泉式部

2010-06-18 08:47:34 | Weblog
あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢ふ事もがな
 
貴方との想い出を残す為にもう一度だけお逢いしたいのです

和泉式部(999?~?)
越前守大江雅致の娘。最初の夫の名が和泉守橘道貞だったので、和泉式部と呼ばれる。
小式部内侍は二人の娘である。
後に一条天皇の中宮彰子に仕え王朝歌人として大いに名を成した。情熱的な真情に溢れる作風で殊に恋歌に秀歌が多い。 
当代きっての才女であり同時代の大歌人・藤原公任にも賞賛されている。
一方で恋愛遍歴が多く、為尊親王や敦道親王と浮名を流し、道長に「浮かれ女」と評され、
紫式部には「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」と批評されている。
「和泉式部日記」は情熱的な恋日記として有名。