書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

伊勢大輔

2010-06-23 08:07:52 | Weblog
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな

その昔、奈良の都に咲き誇った桜が今こうして宮中で咲き誇り芳香を漂わしているのです

伊勢大輔(?~?)
父は大中臣輔親、代々歌人の系譜として名高い大中臣家の系譜に連なる。
一条天皇の后の彰子に遣え紫式部や和泉式部とも親しい間柄であったようだ。 
宮中での儀式の際、奈良より届けられた桜の枝を主上に捧げる際に即興でこの歌を詠い和歌の才能を認められたと言う。
後に、筑前守高階成順に嫁ぎ康資王母・筑前乳母・源兼俊母など著名な歌人を生んだ。