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息子が読んでいるのは、こちら↓
「おこだでませんように」
作者はくすのきしげのりさん。教員時代の実体験を基に書かれた絵本です。
おこられてばかりいる一年生の男の子が、七夕の短冊に、ある願い事をするというお話。おこっている側の、お母ちゃんと先生、その願い事を見て、大切なことに気づきます。
以前、息子のために図書館で借りて、びっくりするくらい心に沁みた本です。絵本でこんなに泣いてしまったの、初めて。Amazonのプレビュー読んでも、これまた泣けるコメントがいろいろ。必ずしも親や先生の視点でもなかったりして、またそれがいい感じです。
大人のための絵本という括りの本ではないのですが、大人の立場で読むと、果てしなく深い本になるんですよね。
子供の抗議には、抗議という形をとらない神聖さが宿っています。他罰的ではない、という神聖さ。
大人に直接向けられたのではないからこそ、本当の事が大人のエゴに引っかからずにダイレクトに伝わる時があります。その純粋なメッセージをきちんと受け取るためには、大人もまた無垢さを持ち合わせている必要があるんですよね。
手元に置いておきたくて、いつか買おうと思っていました。
昨日たまたま立ち寄った小さな本屋さんで、「あったら買おう」となんとなく決めたら、ちゃんとありました。なんだか、私のこと待っててくれてたみたいな感じで嬉かったりして。
息子は、図書館で借りたときは、それほどではなかったのに、昨日は別人。
本棚に、真新しいこの本を見つけると、突然音読を始めました。4歳児が音読するには、長さも言葉遣いも、それなりに高いハードルのものですが、なんとか最後まで読み通しました。
すすめられてもやらない音読ですが、自分てやると決めたら、頑張れるものなんですね。子供にとっても、それほど魅力のある絵本ということかもしれません。
お母ちゃんと先生の涙の意味は説明できない息子でしたが、男の子の気持ちには共感したようでした。
「おこられてばっかりで、かなしそう」
かわいそう、ではなくて、かなしそう、なんだそうです。
息子なりの、解釈というか、感じ方なんですね。深く意味を求めるのはやめておきますね。
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