こんにちは、鮎の塩焼キングです。
今回は黒歴史の2大巨頭、ガイアギアとG−saivourの矛盾点についての独自解釈を書き込みたいと思います。宇宙世紀0200年代を紡いだ、素敵な2作品ですが、実は大きな問題を孕んでます。それがモビルスーツ及びマンマシーン進化の矛盾問題です。このため、両者は同一の歴史に、並存できない作品と捉えられています。
まずはモビルスーツ進化の前提条件を確認しましょう。
宇宙世紀0100年代までモビルスーツは恐竜的進化を遂げます。これは比喩的表現ではなく、正に恐竜的に巨大化していくのです。18mから始まったモビルスーツの全高は、世代を重ねるごとに高くなっていきます。それは機能の追加が著しかったからに他なりません。
本体内部の骨格となるメインフレームと装甲が連動して機動性を上げる第2世代、運動性、航続距離などを上げるための可変機構を持った第3世代、サイコミュシステムを基にした反応性の強化と重火器を備えた第4世代、そしてミノフスキークラフトを標準装備した空飛ぶモビルスーツ第5世代。第5世代を代表するモビルスーツであるΞ(クシィー)ガンダムの全高は25mまでになりました。
整備面、開発面からも限界を迎えたモビルスーツは宇宙世紀0110年代に小型化の道に進みます。装甲材に回路などを取り込み、ジェネレーター出力はそのままむしろ高性能化させながら、大幅な軽量化を図る、などの革新的技術の投入。その結果第5世代と比較しても見劣りしない小型モビルスーツが誕生したのです。
モビルスーツの全高は15mまで低くなりました。敏捷性や浮遊・飛行性能を獲得した小型モビルスーツは大型モビルスーツを駆逐し、標準化を果たしたのでした。これが第2期モビルスーツ時代の到来でした。この流れは宇宙世紀0150年代のVガンダムやクロスボーンガンダムゴーストでも確認できる、宇宙世紀の確かな進化の事実なのです。宇宙世紀の未来は小型マビルスーツの時代であるというのが現状のモビルスーツの進化の条件となっています。
さて、ここでガイアギアやG-saivourが抱えることとなる矛盾が発生します。
第一の矛盾、マンマシーン問題
ガイアギアはその成立過程と成立年代により、モビルスーツの呼称が使えませんでした。サンライズ、ガンダム離れを画策した御大はガイアギア作中で、モビルスーツの進化した機体群をマンマシーンと名付けたのです。しかも、発表時期が逆襲のシャアよりも早い時代でしたから、後に追加される小型モビルスーツの設定に準拠できるはずもありません。その当時の正統な進化である20mを越す大型モビルスーツとしてマンマシーンを描きました。
ガイアギアはパラレル的要素も強く、今や全く黒歴史化してしまった作品なのですが、ガイアギアとG−saviourを宇宙世紀の未来として捉えたい私にとってはなんとかしてあげたいところです。マンマシーンを矛盾なく宇宙世紀に存在させる、これが第一の問題です。
第二の矛盾 大きさが戻ってしまった宇宙世紀0220年代のモビルスーツ
マンマシーンが現れた後、その20年後にはなぜかまたモビルスーツの呼称が復活しています。しかも0196年には新型の量産機もロールアウトしている始末。また、大きさも18mを超え、第1世代〜第2世代並みの大きさに先祖返りしている始末。ガイアギアの設定には黒歴史化していましたから考慮されるわけがないのはわかります。しかし、小型モビルスーツの設定まで無視するのは困ります。それではVガンダムの歴史を引き継いでいないことになります。
さて、この2つの矛盾にどう折り合いをつけるか。ガイアギア&G−saviour好きとしては、楽しく思案させていただきました。そして得た結論がこちらです!
・第1期モビルスーツの正統進化がマンマシーン
・第2期モビルスーツの正統進化がG−saviour時代のモビルスーツ
まず、マンマシーン。これを第6世代に相当する大型モビルスーツととらえます。Vガンダム時代までで一応の進化を見た小型モビルスーツ。しかしそれ以上の伸び代がなく、第1期モビルスーツに進化の道を見出した開発者がいたとしましょう。現行のモビルスーツは小型モビルスーツですから、その開発経路から外れた第1期モビルスーツ群の設計思想は、全くの別軍装と言えます。かくして、作品発表当時なかった小型モビルスーツという設定を逆手に取った発想、小型モビルスーツと区別するための呼称をマンマシーンとする、という案です。実際第5世代モビルスーツのゾーリン・ソールという機体がマンマシーンに改修され登場します。これは正に第6世代と言える進化です。御大の目指したものと真逆をいく発想で申し訳ないのですが、これで突如としてVガンダムの先の時代に大型かつ超高性能機が現れてもなんとか納得できはしないでしょうか?
そして、G−saviour時代のモビルスーツです。これはマンマシーンとして第1期モビルスーツが復活した後も小型モビルスーツの開発は進められ、結果的に高性能化のため、小型モビルスーツも徐々に大型化を余儀なくされた、という考えで納得できないかと。事実、Vガンダムの後半からザンスカール帝国軍に大型モビルスーツが現れ始めます。これらはサイコミュらしい機能を有していました。やはりサイコミュを積んだり、より高出力化していくのはある程度の容積が必要だったのではないでしょうか。小型化技術の粋を大型な機体に詰め込んだら、そりゃGーSAIVOURのような化け物推力の塊も生まれましょう。
かくして矛盾点を強引に解決してみました!
この設定でこの2作品が宇宙世紀の表舞台に復帰できないかなぁ、とお星様に願いをかけてみます。
長文乱文失礼しました\(^o^)/