鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

埋もれた軍歌・その33 「つはもの」の誇り

2015-08-05 01:05:17 | 軍歌
久々に昭和5年の『新進軍歌全集』から一曲ご紹介いたしましょう。
例によって例のごとく、作詞、作曲は不詳。メロディも不明です。


「つはもの」の誇り

一、
秀眉の若人高らかに
朝(あした)に夕(ゆふべ)に粛々と
勇壮の楽奏でつゝ
こもる殿堂を君知るや

二、
兜に戴く星章の
明けゆく空に輝くを
桃源(たうげん)の夢に酔ひしれし
世の若人よ仰がずや

三、
萬朶(ばんだ)の桜にまがふべき
花まだ若きつはものゝ
兜に秘めし名香の
勾(にほ)ひをなどや慕はざる

四、
おゝ兵営の明け暮れよ
降魔(かうま)の剣(けん)をふりかざし
朝に夕にたからかに
叫ぶ護国の歌を聴け



全体として、純粋な軍歌というよりは「嗚呼玉杯」に代表される意識高い系の寮歌に近い歌詞に感じられます。
満洲事変勃発以前の段階で、当時の青年将校によって作られたものでしょうか?
「降魔の剣」という表現は、後の関東軍軍歌を連想させますね。

金鑚神社の夏越大祓。

2015-08-01 16:54:50 | 我が故郷・本庄


7月31日、若泉公園内を流れる小山川のほとりで、金鑚神社の夏越大祓神事が行われました。
夏越大祓は別名「夏越神事」や「六月祓」などとも呼ばれ、6月に行う神社も多いのですが、本庄では旧暦の関係からか7月末に行われます。

 



当日はこの形代に名前を書き、体を撫でてから河畔に建てられた「御仮舎」に納め、茅の輪を潜ります。
「場所」のところに書かれている「石尊下」というのは、一般に「石尊さま」という呼び名で親しまれている阿夫利天神社の下ということかな、と最初は思ったのですが、どうやら「石尊坂」と呼ばれている坂の下であるという意味のようです。ただ、どちらにしろ場所としては同じなので、あまり細かく考える必要はないのかもしれません。



「御仮舎」の中をもう少し詳しく撮ったものです。神棚のようなものが奥に設えられているのがわかります。
あそこに金鑚神社の御神霊が遷されるか何かして祀られているのでしょう。