鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

埋もれた軍歌・その7 「日本青年の歌」

2012-02-29 21:14:17 | 軍歌
本日新しく『新進軍歌全集』(昭和5年発行)というネタ本が届きましたので、そこから一曲ご紹介を。
曲名は「日本青年の歌」。ええ、「泪羅の淵に波騒ぎ」・・・で始まるあの有名な「青年日本の歌」と紛らわしい名前ですが、まったく別物です。作詞者、作曲者共に不明。

 日本青年の歌

剣と鏡と玉との教(おしえ)
 三種の神器は不朽に光る
心の姿を鏡に照(てら)せ
 柔和は玉なり武勇は剣
日本の国民つとめて奮へ

日本の国民互ひに睦み
 互ひに扶(たす)けよ日本の姉妹
内なる心の私欲の敵に
 勝つとき運命汝に強く
無道は亡びん天地の定め

東西二つの文華の光
 合せて美妙の粧(しゃう)をこらし
文武二つの翼に翔けて
 かためよ金剛心と身とを
旭は向上無窮のしるし

二千の歳月歴史はながく
 使命は新たの日本の譽(ほまれ)
八千余萬の兄弟姉妹(けいていしまい)
 力を合せて遠きに進め
世界の平和は究竟(きはめ)の理想



軍歌というよりは国民歌の部類に近い気もしますが。
時代的には戦前の歌になりますので、あまり極端な国粋主義的感じはありません。
精々三種の神器のくだりがくどいかな、くらいのもので。

埋もれた軍歌・その6 「建設樂天地歌(樂天地建設の歌)」

2012-02-28 22:24:04 | 軍歌
そろそろ満州国建国八十周年の三月一日が近づいてまいりましたねえ。
という訳で、久々に軍歌紹介です。
今回も前回と同じく満州国の歌で、題は「建設樂天地歌(樂天地建設の歌)」。やはり作詞・作曲は不明です。


 建設樂天地歌        樂天地建設の歌

一 東北父老兄弟們    一 東北の同胞諸君よ
   現今正是奮起時       今正に奮起すべき時だ
  公敵軍閥已無影       公敵軍閥は已に無くなった
   救民水火登袵席       水火の苦より救われて暖かい蒲團の上へ

二 東北父老兄弟們    二 東北の同胞諸君よ
   現今正是奮起時       今正に奮起すべき時だ
  政權有歸得和平       政權は既に和平に歸し
   保境安民爲宗旨       保境安民を宗旨とする

三 東北父老兄弟們    三 東北の同胞諸君よ
   現今正是奮起時       今正に奮起すべき時だ
  満蒙三千餘萬民       満蒙三千萬の民衆よ
   團結建設樂天地       團結して起ちませう樂天地建設の爲に



視点的には満州の人が同胞に呼びかけてる感じなんでしょうか。
軍閥を「公敵」と言っちゃうのはいいんですかね。一応そこかしこに軍閥の残滓はあるというか、建国に関係している軍閥も多々あるわけなんですけれども。
内容的に然程突っ込みどころは見当たりません。まあシンプルな歌詞ですから。

満州御国旗製作中。

2012-02-10 23:53:41 | 日記


近頃はダイソーなんかでも大型の日本国旗が手に入ったりしますが、満州国旗なんてのは中々手に入りません。
まあネットを探せば一応販売サイトもあるんですが、これが中々高い。そんなに大きくない手旗でも5000円近くしますしね。
そんな訳で、現在満州国旗を製作中です。

布は綿布を使用。針や糸はダイソーで買ってきましたが、さすがに布だけは専門の手芸店で買ってきました。
満州国旗の制式は縦:横が4:6。左上の四色部分は全体の四分の一を占めます。
まずは台となる黄色地の布の端を折り返し、ほつれないように縫い付けます。
それから、同じく端を折り返した四色の布をそれぞれ縫い付けていくのです。
言葉で言うのは簡単ですが、まあこれが中々難しい。
縫っているうちによれたりもしますし、それに糸がいちいち絡まりますから。

しかもこれ、写真の状態でまだ完成じゃないんですよ。裏も同じように縫い付けないといけないんです。
ああ、御国旗の完成は遠い。

伊勢は今日も雨だった・その2

2012-02-07 23:54:41 | 旅行
今朝は6時20分に神宮会館のロビーに集合して早朝参宮です。
しかし、雨の勢いが強い! 傘にあたる雨の音でガイドさんの声も良く聞こえません。
宇治橋を渡って手水屋でお清めをし、御手洗を見に行きます。ここまでは普段と同じルート。
…しかし、今回は雨のために五十鈴川はまるでガンジス川の如く濁っており、しかも増水により御手洗の一部が水没。危ないため、川の近くには近寄れませんでした。
その後滝祭神に参った後、御正宮へ向かいました。昨日と同じく、石段の下で傘を閉じて拝します。
木で組まれたスロープを降りて、隣の御敷地へ。ガイドさんの説明によると、伊勢地方には式年遷宮と景気動向が関連しているとの考えがあるそうで、現在の御正宮の位置は景気が停滞する位置。一方、来年秋に大御神が遷御される隣の御敷地は景気が良くなる位置、なのだそうで。因みに前回の御遷宮は平成5(1993)年。ちょうどバブルがはじけた頃ですね。
…まあ、高度経済成長時代やその前の戦前・戦中のことを考えるとかなり眉唾な話なんですが。

会館へ戻った後、朝食を食べてから送迎バスで近鉄五十鈴川駅へ。そこから名古屋駅へ向かい、新幹線で東京へ帰って在来線で帰宅しました。さらっと書きましたが、まあ大して書くような内容もありませんで(おい

伊勢は今日も雨だった。

2012-02-06 20:58:03 | 旅行
そんな訳で、いま鮎川は伊勢に来ています。伊勢参宮はかれこれ3、4回目でしょうか。まあ「お伊勢七度熊野へ三度」と云いますから、まだまだですけどね。

昨夜、池袋で高速バスに搭乗。揺られ揺られて、ほとんど一睡もできないまま伊勢へ到着しました。
コンビニ弁当の朝食をとったのち、豊受大神宮(外宮)と月夜見宮に参宮。外宮では危うく団体さんに巻き込まれそうになりました(笑)。平日で、しかも雨なのに、意外と人出があるんですね。
そこからバスで皇太神宮(内宮)へ。外宮でもそうだったんですが、うっそうとした杜と参道が雨で煙って神々しさが普段より増していた気がします。
参宮の後はいつものように、おはらい町で伊勢うどんと手こねずしの昼食。
午後は猿田彦神社と月読宮に参ったのち、おはらい町とおかげ横丁を散策。萬金丹やら伊勢うどんのたれやらを買い込みました。伊勢と言えば生姜糖も名物なんですが、あれは毎回味見はするものの買わないんですよね。何故なんだろう。
3時過ぎに今夜の宿である神宮会館にチェックイン。その後夕食に舌鼓を打ったり、売店を覗いたりして現在に至っています。

明日は6時半から早朝の参宮。予報では明日も朝から雨のようで…。大丈夫かな?