しばらく間が開いてしまいましたが、『決戦我等の歌』から一曲ご紹介しましょう。前回に引き続き安東に関する歌ですが、今回は安東「省」の歌です。
安東省は満洲国の南端、日本領朝鮮との国境に位置する省で、1934(康徳元)年12月に設置されました。当初は荘河縣、岫岩縣、安東縣、鳳城縣、寛甸縣、桓仁縣、輯安縣、通化縣、臨江縣、長白縣、撫松縣の11縣から構成されていましたが、後にその領域は変化し、1945(康徳12)年8月当時には安東市、鳳城縣、岫岩縣、荘河縣、寛甸縣の1市4縣から成っていたようです。
安東省歌
一 鳳山聳え鴨江流る
景風勝地我が安東
輝く文化は日に日に展(ひら)け
世紀も新(あらた)に波打つ善政
民族協和の歓喜(よろこび)謳(うた)はん
ニ 一市六縣東光浴びて
省民三百万希望に溢(あふ)る
天恵(てんけい)豊(ゆたか)に栄(は)えゆく産業
海陸交通興亜の要衝
王道楽土の歓喜(よろこび)謳(うた)はん
「鳳山」は安東市(現・丹東市)郊外に位置する鳳凰山、「鴨江」は満鮮国境に流れる鴨緑江を指します。「一市六縣」とあるのは、この時期の安東省が安東市と安東縣、岫岩縣、桓仁縣、荘河縣、寛甸縣、鳳城縣の1市6縣から構成されていたことを示すものと思われます。
参考資料:満洲帝国分省地図並地名総攬 : 満洲建国十周年記念
安東省は満洲国の南端、日本領朝鮮との国境に位置する省で、1934(康徳元)年12月に設置されました。当初は荘河縣、岫岩縣、安東縣、鳳城縣、寛甸縣、桓仁縣、輯安縣、通化縣、臨江縣、長白縣、撫松縣の11縣から構成されていましたが、後にその領域は変化し、1945(康徳12)年8月当時には安東市、鳳城縣、岫岩縣、荘河縣、寛甸縣の1市4縣から成っていたようです。
安東省歌
一 鳳山聳え鴨江流る
景風勝地我が安東
輝く文化は日に日に展(ひら)け
世紀も新(あらた)に波打つ善政
民族協和の歓喜(よろこび)謳(うた)はん
ニ 一市六縣東光浴びて
省民三百万希望に溢(あふ)る
天恵(てんけい)豊(ゆたか)に栄(は)えゆく産業
海陸交通興亜の要衝
王道楽土の歓喜(よろこび)謳(うた)はん
「鳳山」は安東市(現・丹東市)郊外に位置する鳳凰山、「鴨江」は満鮮国境に流れる鴨緑江を指します。「一市六縣」とあるのは、この時期の安東省が安東市と安東縣、岫岩縣、桓仁縣、荘河縣、寛甸縣、鳳城縣の1市6縣から構成されていたことを示すものと思われます。
参考資料:満洲帝国分省地図並地名総攬 : 満洲建国十周年記念