【ちょっとした気持の行き違いで長いこと途絶えてしまった人と人との愛情が、またふとしたことから甦る。10年も20年も離れていた婚約者同士が、ついにお互いの存在を再確認する――1908年の刊行以来、アンの物語は広範囲の読者の心を捉えてきたが、この第4巻ではアンから少し離れて、アンの周囲の素朴な人たちが愛ゆえに引き起す、さまざまな事件をいくつか紹介する。】
年齢も性格もいろいろ。みんな友達、みんな魅力的。どんな人をも愛おしく思えるハッピーエンドのいいお話ばかり。心が洗われる。
1奮い立ったルドビック
いつまでもはっきりしない(プロポーズしない)ルドビックを奮い立たせる作戦は、、、大成功!
2ロイド老淑女
若い頃愛した人の娘に対する愛情。プライドが誤解を生み、幸せの邪魔をする。利他に徹するロイドさんの真心に感動。
3めいめい自分の言葉で
夢を捨てないこと。やりたいことはやらせるべき。それぞれの才能、それぞれの言葉。音楽も言葉。音楽も信仰も同じ。
4小さなジョスリン
小さなジョスリンも大きくなって自分の世界をもつようになるけれど、お互いに大好きという気持ちに変わりはない。死ぬ前に会えて穏やかに旅立てて、本当によかった。
5ルシンダついに語る
些細なことでけんかして15年も口をきかなかった婚約者同士。なんとまあ頑固な。仲直りのきっかけがなかっただけだよね。よかったよかった。
6ショウ老人の娘
父親の愛情。娘のために家を出す。娘のために会わない方がいい?娘は大好きな父親のいる我が家が一番。お父さん、よかったね。
7オリビア叔母さんの求婚者
結婚はしたいけど、長年の自分の生活スタイルを変えるのは嫌。でも、愛してるならお互いに歩み寄ればいい。まずは話してみなきゃ。いい人でよかったね。
8隔離された家
まっすぐで男嫌いの女性とひねくれ者で女嫌いの男性が一つの家に隔離されることに。共同生活をするうちにだんだんと相手に対する見方が変わって、理解できるようになり、親しみがわいてきて・・・。
9競売狂
競売が道楽のお父さんが赤ちゃんを買ってきた。おかみさんは怒って、赤ちゃんの親戚に引き取ってもらう手筈を整えるけど・・・。赤ちゃんはかわいいもんね。
10縁結び
行き遅れの姉妹。姉エメリンは妹プリシーを結婚させたくない。寂しさ?ひがみ?相思相愛の彼とどうしたら結婚できるか、周囲の人はプリシーのためにエメリンが外出している内に結婚式を強行。怒り心頭のエメリン。エメリンも気の毒なんだから、みんなやさしくしてあげてほしいなあ。
11カーモディの奇蹟
両親を亡くして独身姉妹に引き取られた6歳のライオネルはやらかし男子。悪気はまったくなくただ楽しくてやってるだけ。「日曜学校に行かせてくれれば、僕、いい子になれると思うんだけど」というが、”意地悪な神”が嫌いな姉エメリンは絶対に行かせないと言う。歩けない妹ジュディスは姉に隠れて信仰しているが、ライオネスが心配で、行かせてやりたいけど、、、。ジュディスの奇蹟は神が起こしたものではないけど、姉の心が変わるきっかけになる。
12争いの果て
言葉遣いが気に入らなくて、ケンカして分かれて、お互い独身のまま月日が流れ、、、その間にそれぞれが自分を反省し、、、。
どれもありそうな出来事だけど(15年も口をきかないってのはすごいね)、問題はプライドとか頑固とか思い込み(偏見)とか。愛情というのはあいまいで両刃の剣。愛は方便。正しく使いましょう。
やっぱりキリスト様の無償の愛、お釈迦様の慈悲ですな。真心、寛容、利他、、、美しい
いいお話ばかりでした。
(しかし、婚期を逃した?独身女性の話が多いような。100年前の話だから?個人的には結婚はしてもしなくても、どっちでもいいと思ってます。幸福とは関係がない。幸福は個人の価値観によるからね。)
星5つ
懐かしいわ。
モンゴメリって、自然観察もだけど、とにかく人間観察眼がすごよね。
近所のヒト(リアルな普通の人間)をモデルにしてたらしい?ので、いかにもありそうな、人間らしい、親近感の湧く作品ばかり。
独身女性…が多めなのはモンゴメリ自身が晩婚だったことにも関係するのかなぁ?
心が洗われるね。
4巻から再開です。
アンも大人になって、どんな人生が待っているのか、どう生きていくのか。気長に楽しみたいと思います。
モンゴメリは晩婚だったのね。結婚しない人の物語もあるね。
したっけ。
心温まるお話ばかりでしたよ。^^