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「子どもたちの贈る12章」 真弓定夫 第6章「寿命」とは何か 第7章「生きる」とは何か 

2024年04月30日 | 読書
日本の平均寿命が延びて、「日本人は長寿だ、人生100年時代だ」と言うのを聞くけど、
私は違うと思っている。長生きな人は長生きだけど、それはほぼ戦前生まれの人たちのこと。
戦後生まれの私たちは、反対に長生きできないんじゃないかと思っている。

真弓先生の話がしっくりくる。以下、、、

第6章「寿命」とは何か
平均寿命が延びたというのは、ひとりひとりの寿命が延びたというのではなく、
若くして死ぬ人が激減したことによって、“統計上の数値”が延びたということにすぎない
(情報操作による洗脳?ただみんなが勘違いしてる?)
零歳児の平均余命がどのくらいなのかということ

子どもを含めて若い人が病気で死ぬことは非常に少なくなった。
食事がよくなって生活が楽になったからではない。
抗生物質の登場によって、昭和30年の乳幼児死亡原因1位の下痢腸炎や、
2位の肺炎で死ぬことが激減したから。
(ワクチンのおかげではないし、抗生物質も使い方によって害になる)

乳幼児の死因の一位は事故死、20歳代の死因の一位は自殺

体質や免疫力など、いわゆる健康のもとになる部分というのは、
だいたい成人するまでに決まるとされる(子どもを守ろう)

「長寿村の条件」
1 水、空気の質がよい
2 気候がやや酷しい
3 労働がややきつい
4 ストレスが少ない
5 大食をしない(摂取カロリーが少ない)
6 美食をしない(摂取蛋白質が少ない)
7 野菜の摂取量が多い(いも、海草類を含む)

反対に、
「短命村の条件」
1 水、空気が汚れている
2 冷暖房が完備して快適
3 文明の利器に囲まれて身体を動かさなくてもよい
4 さまざまなストレスにさらされている
5 飽食におぼれている
6 蛋白質を思い切り食べられる
7 野菜は食べない

どれも現代生活ではごく日常的なことばかり
現在(平成22年当時)30〜40歳代の人々は、今のままの生活を続けていたのでは、
八十歳まで生きられるのは幻想だということを自覚しておく必要がある

昭和34年は経済発展元年、同時に短命化元年

第7章「生きる」とは何か
一度しかない、かけがえのない一生をいかに過ごすか
それぞれの個性に応じた主体性をもって自主的に一生を送ることが望ましい

生きる原点は出産時にある 

出産に際しては、その主体性は子どもの方にある(啐啄)

自然の掟に従った出産(自宅出産)から助産院出産→病院出産へと形態が大きく変わり、
子どもが「生まれる」から、大人の「産む」(または「産ませる」)傾向に変わってきている。
(土日祝日、明け方の出産数が減っている、、 誰の都合?)

子どもの生きる力が人生のスタートから減弱させられている

哺乳動物は「同種の乳で仔を哺育する」というのが鉄則
ひと以外の哺乳動物は、すべて断乳とともに二度と乳は飲まなくなり、それによって「自立」していく。

終戦後の日本の母親の多くは、断乳して自分の乳すら飲ませなくなってからも、
他の動物の乳(牛乳)を飲ませている憂えるべき現状

母子相関作用の減弱 (寝かせたままで飲ませる人工哺育)
抱いて飲ませることで、子どもは胎児期から馴れ親しんできた母親の心音に接することができ
心の安定が得られる
おんぶ、抱っこが日本人の心優しい気質を生み出していた(子どもの手の力をつける上でも大いに役立つ)

母親の固く孔の小さい乳首は、吸啜力や咀嚼力を育む
乳業の利益のために“哺乳瓶”の飲み口が(不自然に柔らかく穴が大きく)楽に飲めるようにしてあることが、
子どもの吸啜力や咀嚼力を減弱させている

「母乳哺育」は、
母子の絆が強まるため母子ともに情緒が安定する
蛋白質の組成が赤ちゃんに適している
色々な免疫体が含まれているため病気になる率が低い
アレルギー体質をつくりにくい
早くから咀嚼の習慣がつき顎の発達がよくなる
適温で消毒の必要がなく衛生的である
経済的である

ひとがひととして、ひいては人間として生きていく上で、
乳児期の育児法がいかに重要な役割を果たしているか、
昭和20年以降のアメリカ主導の育児が、日本人の心身ともの健康をどれほど歪めているか、、、

日本のお母さん、頑張ってください
安心して育児できるように助けてあげましょう





毎年よく咲いてくれます。
ゴールデンウィークなんですね。
うちはいつも通りの日常、、、

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