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「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」 森博嗣

2013年11月13日 | 読書

過去のこととか、将来のこととか、人からの評価とか、どうにもならないこととか、人がどうとか・・・
あんまり気にしない質です。こだわらない。(ようにしてるのかな?)
でも、どうにかなる(なりそうな)ことや、ものの本質などを、考えるのは好きです。
下らない、しょうもないことを考えて、ひとり楽しんでたりもしますが・・・。

 

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)

【熟考したつもりでも、私たちは思い込みや常識など具体的な事柄に囚われている。問題に直面した際、本当に必要なのは「抽象的思考」なのに―。「疑問を閃きに変えるには」「“知る”という危険」「決めつけない賢さ」「自分自身の育て方」等々、累計一千三百万部を超える人気作家が「考えるヒント」を大公開。明日をより楽しく、より自由にする「抽象的思考」を養うには?一生つかえる思考の秘訣が詰まった画期的提言。】

問題があった時、問題に具体的な個人に付属するあれこれ(主観とか感情とか)を入れると難しくなる。
今問題になっている事柄は何かとか、そもそも人間はとか、そもそもこの世はとか考えると案外簡単に解決することが多い。

抽象的思考するには、物事を少し離れたところから大きく、広く見ること。囲碁でいうと「大局観」のような考え方かな。(囲碁は思考の仕方を鍛えるのにも役に立つのだ

高いところから俯瞰して考える。抽象的思考は客観的であり、理性的であり、だから感情的にならない。

「抽象」するためには「想像」することが必要。
これは相手や周りのことを思いやることにもつながる。

「抽象」するためには「好奇心」のような姿勢が大事だ。情報や人の考えなど、いっぱい吸収する。
そして公平であること。

自殺をする人は、思考が主観的で具体的すぎる。つまり想像力がない。頭が固すぎるのだ。多分。
抽象的思考ができると、生きるのが楽になると思います。

著者の「こだわらない」「決めつけない」姿勢に、すごく共感した。とても面白かった。
森博嗣さん、どんな小説を書くんだろう。

(おまけ)
抽象画は具体物ではなく、「凄い」「楽しい」「こわい」…感じなどを描いた絵のこと。
抽象画が描ける人というのは、目の前の小さいことにこだわらない大きな人なんだろうな~。
岡本太郎先生やピカソや・・・(あと知らない)。
抽象画はわけが分からない、って思ってたけど、なるほどな~。見方が変わった。

「芸術は爆発だ!」(芸術は心のビッグバン、心を解放すること、だと思った
具体をそぎ落とすと、自由になる!

 

星5つ 

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