【妻は言った。「あたしが殺したのよ」―湖畔の別荘には、夫の愛人の死体が横たわっていた。四組の親子が参加する中学受験の勉強合宿で起きた事件。親たちは子供を守るため自らの手で犯行を隠蔽しようとする。が、事件の周囲には不自然な影が。真相はどこに?そして事件は思わぬ方向に動き出す。傑作ミステリー。】
親という者は子どもの為なら何でもしてしまうものなんでしょうか。
でも、本当に子どもの為なのでしょうか。
子どもの本当の幸せとは何なんでしょうか。
罪を犯して、嘘をついて、知らん顔して自分のやりたいようにする(させる)のは
幸せといえるのでしょうか。
くもりのない清らかな心で生きるのが一番の幸せなんじゃないか
と、私は思います。
人の為、と書いて偽りと読みます。
人は自分が一番かわいいのであって、子どもの為人の為と言いながら
結局は、自分の為に生きているのではないでしょうか。
親じゃないから分からないと言われそうだけど、
親が、自分のこころを磨いて、くもりのない清らかな生き方をすることが、
親が子どもの為にできる唯一のことではないでしょうか。
親もやっぱり「人間」だからしかたないか、「人間」って悲しいなあ・・・。
東野さんの小説はとても読みやすい。
この作品はややあっさりした印象があるけど、面白かった。
星4つ
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