自己判断でアリセプトを中止し、父の精神状態がとてもよくなりました。
暖かくなって気候の良さも手伝ってか、なんと毎朝の散歩も再開し、疲れたり体調の波はあるものの、穏やかに落ち着いて過ごせるようになりました。
朝日を浴びることと、歩くことはと~~~っても大切です。いい感じ
先日の往診で、アリセプトを止めたことを話したら、お医者さんも止めようと思ってた所だったそうで「素晴らしい」ってほめられちゃいました。
他にもビタミン剤を止め、リーゼ(抗不安薬)も止める方向で減らしてくれました。胃酸を抑える薬も自己判断でやめてたんですが、そのまま中止になりました。(注:急に中止すると悪くなるなるものがあるので、皆さんは一応お医者さんに尋ねてからにしてくださいね)
といっても、接し方、対応の仕方によっては嫌な気分になったりすることもあるでしょう。誰だってそうですよね。だって人間だもの、、、。
特に認知症の症状で困っている人には、気をつけてあげないと。
てことで、どうしたらいいか困ったときに役立つ本を紹介します。
【過食や暴言など、不思議に感じられる認知症の症状は、実はある程度、類型化できます。その特性をまとめたものが、「認知症をよく理解するための9大法則」で、さまざまな症状はこの法則にそって説明することができます。
本書では、認知症の代表的な症状50に対する対応策を解説しています。】
マンガでわかる版も簡単でわかりやすかったですが、後から症状別に何度も見直したいので、私はこちら(読み物版)がよかったです。
認知症といっても一人の人間の個性だと思えば、優しく接することができると思います。
第1法則 ごく最近の記憶から失われていきます
(何食べたとか)内容を忘れるのはただの老化、(食べた事)行為そのものを忘れるのが認知症と言われますが、誰だって忘れます。忘れて困ることはメモしとくとか、何回でもそのたびに教えてあげるとかすればいいだけ。
(レビーは記憶障害が少ないようです)
第2法則 症状は、身近な人に対してより強く出ます
内弁慶な人って多いですよね。家族や身近な人には甘え(わがまま)が出てストレートに感情をぶつけたりする。誰でも(特に子どもとか未熟な人とか)そういう面はもってますよね。それが暴言になったり、、、。
介護者は辛いですが、身近だから、信頼されてるからこそと割り切るしかないかな。
本人を不快や興奮させないように、普段からよく観察しておくことで予防できることも。
第3法則 自分にとって不利なことは認めない傾向にあります
みんなそうです。自分の失敗は認めたくない。(周りの人は)失敗に目を向けるんじゃなくて、さっさと片づけて、気持ちよく次へ前へ進むことだと思います。
第4法則 進行しても、しっかりした部分は残っています
父も最近は穏やかになったので「ほんとに認知症?」って思います。話もしっかりできるし、普通じゃんって。でも、「幻視や思い込み」はあるようなので、そうなのかなあとも思います。自分が正しいのだと相手の言うことを否定しない事です。
第5法則 出来事は忘れても、感情は残ります
特に負の感情(怒り、悲しみ)は厄介です。しつこい。なるべくそういう感情にならないように、重々気をつけるしかないし、残ってしまったものは仕方がないので、プラスの感情(楽しさ、喜び)でなるべく流してもらう努力をする、そのためには優しく、親切に、共感(理解)して認めてあげること。
第6法則 一つの事にこだわりが強くなります
こだわりが強い人は認知症になりやすいかもしれないです。それがさらに強くなる。こだわることで、「自分」を守ろうとしているのかも知れません。変わらない「自分」なんてないのにね。まあ、個性として尊重してあげることかな。
どうにも困る場合は、さっと話題を変えてみるとか、第3者に登場してもらうとかするとおさまりやすいと思います。
第7法則 強い対応をすると、相手(本人)からも強い反応が返ってきます
穏やかに穏やかに、親切に親切に、優しく優しく、、、
第8法則 相手の立場に立てば、たいていのことは理解できます
みんな頭の中の世界は違うわけで、誰だって一人一人違う世界(人生)を生きているわけで、どんな世界を生きているのかを理解する努力をしてあげることはよい人間関係を築く役に立つと思います。話してる言葉から想像できることもあるし、生い立ちや本人の人生からわかることもあります。
第9法則 認知症の人の老化のスピードについて
老化が早くなると言われますが、私はあまり気にしなくていいと思います。
しっかり栄養とって、なるべく身体を動かして、ゆっくり休んで、楽しく暮らせばいい。
介護に関する1原則
認知症の人が築いている世界を理解しましょう
本人には自分の望む反応を期待しない事です。
本人の思いを尊重し認める、否定しない。
具体的な50の症状と対応策も役に立ちました。9大法則を思い出して対応すればいいです。
27 夜眠れず、一晩中家族に話しかけます
これ、うちは話ではなく責めまくるでした。辛かった。でも、多分薬のせいで脳が興奮してしまってたから。あまりに興奮してるようだったら、薬を疑ってみてください。私は、夜眠れなくても、昼寝したり、一人で穏やかに起きてていられるならあまり気にしなくていいと思ってます。とにかく夜興奮させないことです。
朝日を浴びることと日中の活動で改善していくと思います。
34 興奮しやすく、よく物を投げて壊します
物は壊さなかったけど、興奮して異常な言動はありました。近くに住む兄や親しいご近所さん(いい人なんです)に来てもらって何とかおさまったということも度々。でも、これも多分薬のせい。やめてからはありません。
よく怒る人には抑肝散(漢方薬)もいいと思います。
まあ、人間だからそうそう理想通りにはいきませんが、知ってるだけでも落ち着けます。
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