【「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。――」王子ハムレットは父王を毒殺された。犯人である叔父は王位に、殺人を共謀した母は、その妻におさまる。ハムレットは父の亡霊に導かれ、気の触れたふりをして復讐の時をうかがうが……。四大悲劇のひとつである、シェイクスピアの不朽の名作。古典の持つリズムと日本語にこだわり抜いた、読み易く、かつ格調高い、画期的新訳完全版!】
いやあ、面白かった
この翻訳は河合祥一郎さん(祖母の大叔父が、シェイクスピア戯曲を初めて全訳した坪内逍遙)が野村萬斎さんから委託され、彼が主演する「ハムレット」公演のために訳し下ろしたものだそうです。
上演台本に演出家ジョナサン・ケント氏がカットしたものを加えてできたもので、
日本で初めてフォリオ版を底本とした「ハムレット」の翻訳
To be, or not to beの訳「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」は、本邦初訳 (訳者あとがき)
だそうです。
韻文のリズム、散文の勢い、言葉遊びや、芝居がかった劇中劇の台詞など、それぞれの台詞が持つ命を生かしたかった(訳者あとがき)
・・そうですが、まったくそのねらい通りで、読んでいてこんなにワクワクしたことはないかも?
(古くさくて、大げさで、わかりにくいのでは?というのは偏見でしたね^^; ま、大げさっちゃあ大げさかも。でもそこがいい。)
なりきりごっこ推奨者であり、楽しい妄想道の修行中(→師匠のブログ)の私は、音読をおすすめします。
しかも、本(kindle)を片手に両手を広げ、野村萬斎いやハムレットやオフィリアになりきって読むのです。
かなり楽しい 気持ちいい~
ストーリーは太宰治のハムレットとはやっぱり違いましたね。スケールも違います。深みも違います。
悲劇です。かなり深刻です。でも、面白い。
解説(註)も充実していて、とても読みやすいです。
星5つ
音読で本を読むことは、ほとんどないです。
孫は国語の本を音読する宿題が毎日のようにありますが。
自分の子どもの頃、音読の宿題ってなかつたように思います。
小林秀雄さんの本はむつかしい個所は、一度目は黙読、2度目は音読することがあります。(笑)
ところで本題の「新約ハムレット」は、河合詳一郎さんの訳で良い本になっているようですね。
読んでみようかな?(笑)
戯曲だし、「韻文のリズム、散文の勢い、言葉遊びや、芝居がかった劇中劇の台詞など、それぞれの台詞が持つ命を生かしたかった」と訳者がいってるように、読んでて気持ちがいいんです。
全部じゃなくていいので、声に出して読んでみると楽しさが倍増すると思いますよ。