【「改憲論議」の閉塞状態を打ち破るには、「虎の尾を踏むのを恐れない」言葉の力が必要である。四人の書き手によるユニークな洞察が満載の憲法論!】
ウチダ先生が書いてらっしゃるってことと、今アベさん達が盛んに「改憲」をしたがっている(前々からですが)ということで、読んでみました・・・ら、これがもう一気に読んでしまいました
お願いだから、アベさん達これ読んで、きちんとした改憲への説明なり、反論なりをしてください。
でなければ、アベさん達(きちんとした説明ができない方)に改憲されるのは怖いんですけど。
というのは、この本に書かれていることが実に納得いくのです。以下、いっぱい引用。( )以外。
>憲法は(…)主権者である国民が、「法」によって権力の暴走や侵犯を防ぐという意味をもつ。その意味で、憲法はまさに権力者の自由を制限するために存在している。これが、権力者の都合に合わなくなったので陳腐化したというのでは、そもそも話の筋目が通らない。しかし、不思議なことに、現実にはひとりひとりが、乖離や陳腐化が何処に(何故に、ではない)生じているかというふうには、考えなかったのである。(←平山さん。 与党の傲りじゃない?それって私欲じゃないの?)
>改憲派の掲げる改憲の目的
①有事の際に迅速に対処するため
②海外に出兵できるようにするため。集団的自衛、国際貢献に必要である。
③現実に対応するため。憲法は時代に合わせて書き換えられていくべきである。
④自衛隊は「戦力」であり、憲法九条と矛盾しているので、「ねじれ」が生じている。その「ねじれ」を正すため。
⑤「普通の国」になるため。「普通の国」には自国を守る権利があり、軍隊を持っている。
⑥アメリカから押し付けられた憲法なので、日本人の意志で書き換えるため。
⑦日本人の誇りを取り戻すため。
改憲を支持する人々の多くのメンタリティには⑥が必ずあるし、突き詰めれば⑦がある。僕はそれが恐ろしい。(←町山さん。 私も恐ろしいです。日本人は絶対に戦争をしないぞ、という誇りならいいんですが…)
>憲法に謳われた、「国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的」(憲法前文)を実現するという理想主義的な原則を捨てて、現実的に対応するという現実主義へのシフトを意味しているのである。(理想をすてて、現実に迎合するの?「普通の国」を目指すの?成り下がる?)
>政治家がすべきは、憲法が示した理想を現実化する仕事だ (←平川さん)
>「普通の国」であるための論理的条件とは、アメリカを含むすべての国と戦争をしたいときには戦争することができる権利を留保することである。(←内田さん )
(これこれの場合は武力を行使することができる、という条文を入れるということは、)
>「戦争をしてもよい条件」を実定的に定めるということである。どれほど合理的で厳密な規定であろうとも、「戦争するためにクリアーすべき条件」を定めた法律は「戦争をしないための法律」ではなく、「戦争をするための法律」である。(←内田さん。そっちへの可能性を開いちゃうってことだもんね)
>「人を殺してもよい条件」を確定した瞬間に、「人を殺してはならない」という禁戒は無効化されてしまうからだ。「人を殺してもよい条件」を確定してしまったら、あとは「人を殺したい」場合に「そのためにクリアーすべき条件」を探し出すことだけに人間は頭を使うようになるだろう。人間がそういう度し難い生き物である、ということを忘れてはならない。(私は、戦争も殺人や暴力も(同じ事だけど)全否定したい。みんなそうじゃないの?)
>「武装国家」か「非武装中立国家」かの二者択一しかないというのは「子ども」の論理である。
9条を変えなければ、日本は他国に侵略されて戦争に巻き込まれて死んでしまうのでしょうか?
武力行使されて、多くの命が犠牲になるのでしょうか?
それよりも何よりも、戦争にならないようにする努力、戦争そのものをなくす努力、他国と平和に生きる努力はできないものなのでしょうか?そのための憲法なんじゃないのかな。
武器による平和? 平和をもたらすための戦争? 軍事的なパワーバランスの均衡による両すくみの平和? ピースメーカーという名前の戦略爆撃機? 殺されるのはいやだけど殺すのはよい???
仕方がない場合もあるけど、回避できるものは回避しようよ。憲法ではなくて外交で。(戦争をしないという基本を変えないで)
ウチダ先生は、憲法九条と自衛隊は、矛盾していないと言います。アメリカから見れば、何も矛盾してない。そして、日本は「矛盾として受け取るという病態を選択した」。それで60年以上、少なくとも戦争に巻き込まれ殺人を犯すことは免れてこられた。何故、今あえて変える必要があるのか?「ねじれ」たままでいいじゃんないの?
私も、今ある現実をあるがまま受け入れ、理想に向かって出来ることを出来るように(二者択一でなく)、少しずつ、苦しみながらも折り合いをつけてやっていくしかないと思うのですが。
何で、憲法を変えなきゃいけないかが、分かりません。少なくとも、戦争や殺人や暴力という方向へは、変えないでもらいたいものです。
星5つ
昔 自民党は「自衛隊は軍隊でない!」と強弁していました。
私が学生の頃、自衛隊を軍隊だと言ったら、世間の人に袋だたきにあったでしょうね!(笑)
それが今では「自衛隊は軍隊だ!憲法との整合性が取れない!」。
取れる筈がないでしょ!
もともと憲法は軍隊を認めていなかったのですから。
軍隊を自衛隊という名前で薄めて世の中にひっそり作り出した責任党は自民党でしょ。(苦笑)
私のような過去の推移を知っている人間を騙そうなんてちゃんちゃらおかしい。
「力と力」では何も解決しない。
知恵と対話で世界を相手にしよう。
>「力と力」では何も解決しない。知恵と対話で世界を相手にしよう。
本当にその通りだと思います。もっと賢くならなくてはならないと思います。
理想を捨てたらダメですよね。
9条と言うより現憲法も改憲論者は押し付けらたとか、天賦人権説に基づいているから変更しなければならないと言い立てますが、押し付けも鈴木安蔵さんらの憲法研究会で草案を作っておりGHQに多大な影響を及ぼしており一概に押し付けられた訳ではないと思われます。まあ、憲法は権力を縛り暴走を防ぐものですから、改憲派が言うのは縛りを緩くして貰わないと困るだけの事をああでもないこうでもないと言い立てているに過ぎないと思われます。因みに今ある現実をあるがまま受け入れていては改憲派はうま味がないので必死になっており其処等も相手がある訳で見据えておかなければ大変な事になると推測され、集団的自衛権解釈改憲も其の一つですからと思われます。そんな訳で憲法を変える事を言い出す動機が余りに浅はかかなとしときます。
失礼致しました。まとまりがなくなって支離滅裂となってしまいました。
「天賦人権説」というのは、ネットで調べてみたんですが、
国民(人間)がもつ「生まれながしてある権利」で、それを「保障」するために憲法があるのに、自民党案はその権利を「制限」しているみたいですね。(「権利と義務」の義務は権利を守る義務だとか…「教育の義務」を教育を受けなきゃいけない義務と勘違いしている人が多いのと同じ?本当は教育を与える義務、受ける権利を保障する義務)
まさに、
>権力を縛り暴走を防ぐ
ための憲法を、壊さないようにしなきゃいけませんね。
大変失礼いたしました。
gooブログさん、コメントの修正機能をつけてください^^;