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「俳句と暮らす」小川軽舟

2017年04月22日 | 読書

【花鳥風月を詠む優雅な趣味の世界というイメージのある俳句。
だが、平凡な日常の小さな発見を、折に触れ書き留められるところにこそ俳句の魅力がある。本書では、俳人にして単身赴任中のサラリーマンでもある著者が、「飯を作る」「会社で働く」「妻に会う」など日常のさまざまな場面を切り取りつつ、俳句とともに暮らす生活を提案。俳句は平凡な日常をかけがえのない記憶として残してくれる。】

花鳥風月といっても、そう毎日自然と接することができない現代社会。なるべく自然と心の交流をしたい、でも日常生活の中の景色も切り取ってしっかり観たい。自分の心の平安と成長のために。

・・・と思います。まあ、初心者なんで志”だけ”は高い状態なんですけどね^^;

>俳句とは記憶の抽斗(ひきだし)を開ける鍵のようなものだ。

>たった五七五、十七音しかない俳句が豊かな内容を持ち得るのは、このように読者が脳裏に収めているさまざまな情景を思い出すという過程を内包しているからである。五七五に限定された言葉が直接指し示すものの情報量はわずかだが、それをきっかけに引き出される読者の情報量は限りを知らない。

>俳句は日々の生活から離れた趣味の世界としてあるものではない。日々の生活とともにあって、それを大切な思い出に変えてくれるものである。そして、その思い出は私にだけのものではない。俳句とは思い出を共有することができる仕組みなのである。

小川軽舟さんは、藤田湘子のお弟子さんだったそうです。サラリーマンであり俳人である。ワタシも藤田先生の本「20週俳句入門」等で勉強(?)してるからお弟子仲間?いや、ただの読者ね。なので、詩心のないスカスカの句を作ったりしてますが、まあそれが今のワタシだということでご了承願います。

藤田先生も、「俳句をつくるのは、誰のためでもない、自分のためだ」と言われてます。

>俳句は、自分がつづる、自分の生の証と言っていいでしょう。この苛酷な世の中を、自分がどう生きているかということの証。そしてまた、そうした自分を見つめ、みずからを慈しむ気持ち、それが俳句の根底にないと、読む人の心をうつ俳句はつくれません。(藤田湘子「実作俳句入門」より)

いい句を残そうなどと気負わず、気楽に俳句と暮らしていけたらいいなあと思います。(まずは基本を身につけることですが)

 

星4つ 

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2 コメント

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俳句 (都月満夫)
2017-04-22 20:10:08
五七五、十七音という決まりことがあるので、作りやすいともいえるし、作りにくいともいえる。
でも、文字にすることは自分を確認することだと思います^^
したっけ。
返信する
都月さん、こんばんは。 (まる)
2017-04-22 21:49:24
凡人なので凡句しかできません。上達するには人間を磨かなくてはと思うのですが、これが難しい^^;
こういう本を読むとモチベーション上がります。
俳句は難しいけど面白いです。
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