いつからいたのか忘れてしまったけれど
家には猫がいました
ミィという名前の猫
私が小学生の時
ミィが子猫を生みました
ダンボールの中を妹達とそ~っとのぞくと
小さい子猫が3匹ミャ~ミャ~ないています
「名前をつけようよ!」
私達はいろんな名前を考えて…
隣のお店にあった自動販売機のジュース
ちょっとお気に入りだった
カルピコソーダ (知ってる?)
それでね
カルとピコとソーダ
っていう名前にしました
少しして
もらわれていった子猫たち
家に残ったのは
ピコ
みんな猫が好きだから
夕食の後は
誰のお膝の上にピコがのるのか
早い者勝ち
かわいいかわいいピコ
ピコが病気になって…
いなくなってしまった時は
かわいそうだから
もう猫はいい…
みんなそう思ったけれど
やっぱり猫がいないのは寂しくて
次に家に来た猫は
少しシャムが入っているような
すらっとした猫でした
名前は…
ピコにしました
みんなも何だか
元気になったようでした
ピコおいで!
今日は誰のお膝の上?
夜になると
そ~っとお布団の上に丸くなる
寒い夜には
そ~っとお布団の中に入ってくる
下宿生活を始めてからは
家に帰るたびに
ピコ覚えてるかな~
心配…
ある日電話で
ピコ…
悲しい知らせ
そしてまた暫くして
家の誰かが
連れて来たって…
ピコ?
ううん…ごんた
ごんた…
ごんた?
家に帰ってごんたに会った
ごんた…だった
ごんたは
たぶんうちの猫…だったと思うけど
他の家に行ってもご飯をねだり
誰かの家の縁側でお昼寝をしたり
どこかの家でいたずらをして
こらっ!て怒られたりしていた
でも
怒られても
にゃ~ん!と足にまとわり付いて
ごわ~ん!!
いたずらっこだったけど
何だかにくめないごんた
冬の寒い日
ごんたがいなくなって
みんなで探したんだって
ごんたは
家の掘りごたつの中で
眠るように…
電話で聞いて
悲しかった
ほんとにごんたは…
ごんただよね~
って今でもみんなで
ちょっと笑ってしまう
ごんたのいろんな思い出
寒い日は
お布団の中に
ミィみたいな
ごんたみたいな…???
フカフカのにゃんこがいるといいのにな~
って思います