ホトトギス

　
　　　真夜中に

　　　ホトトギスの鳴き声が聞こえた

　　　遠くから近くへ

　　　近くから遠くへ

　　　飛びながら鳴いているらしい

　　　今年初めてのホトトギスの鳴き声

　　　去年聞いた時には

　　　何の鳥が鳴いているのかと不思議に思ったりした

　　　姿はまだ見た事はないが

　　　ただ声を聞いているだけでもいいような気がしてくる


　　　夜の静けさの中

　　　鳴きながら飛びまわる鳥

　　　目を閉じ聞いていると

　　　その声に森の中に誘い込まれる

　　　いつの間にか木の葉に囲まれ

　　　枝の上の鳥を探す

　　　すぐそばには小さな水の流れ

　　　木の葉の隙間から

　　　月の光が水の上に映り込む

　　　見えない足元

　　　少しすつ

　　　鳴き声のする方へと足を踏み出す

　　　近くへ来たかと思うと

　　　遠くへ飛んでいく

　　　立ち止まると

　　　また近づいてくる

　　　まるで遊んでいるかのように

　　　気付くと

　　　ホトトギスの鳴き声が止み

　　　森の中にひとり取り残されている

　　　どこにいってしまったのだろう

　　　静かな夜のホトトギス

　　　今夜も飛びながら鳴くのだろうか



　　　

　　

空

　　　空が

　　　とっても楽しそうに

　　　雲と遊んでいるから

　　　空の下も

　　　みんな楽しそう

　　　学校帰り

　　　にこにこ中学生の女の子に

　　　元気に声をかけられたのは

　　　小学生の男の子

　　　ハイタッチしながら

　　　あー！まゆげのないひとだ！

　　　ふきだしそうになって

　　　自転車のスピードアップだわ

　　　カラカラカラカラ

　　　水筒の氷の音と一緒に走って帰るの

　　　もうすぐ運動会なのね

　　　がんばって

　　　保育園でお友達と

　　　手をつなぎながら

　　　くるくるくるくるまわってる

　　　楽しそうに笑う声

　　　生垣の緑に混じる白い色

　　　ちいさなちいさな白い花

　　　みぃつけた

　　　前を向いたら

　　　あちらこちらから

　　　やさしい緑色が

　　　目から心に入ってきた

　　　空を見上げたら

　　　翼のような白い雲

　　　波のような白い雲

　　　空が

　　　とっても楽しそう

　　　

　　　

　　　

　　　

　　　

熱

　　　　　

　　なんて清々しい朝なんでしょう！

　　実は、熱でダウンしていました。
　　微妙におかいいぞと思いながら、だましだまし１日過ごし
　　夜中になって寒気でがたがた震えが止まらまくなり
　　毛布２枚に羽毛布団、それでも震えが止まらず、、、そんな中でも
　　もしかしたら気力で止められるかもなどと無謀な事を考えつつ
　　朝になり、少し良くなったかしら？と思っていたらまた寒気と震え
　　さすがに湯たんぽを持ってきてもらい、今日も外は暑いんだろうなぁと
　　湯たんぽ抱え布団にくるまっていました
　　体温を上げる仕組みには３段階あって
　　３７度前後の悪寒では寒気を感じ、体の中では血流を低下させ体温の低下を防いでるとか
　　それで駄目なら次の手！
　　３７度～３８度程度の微熱では、熱っぽい、明らかに寒い！体の中では褐色脂肪を燃焼させ体温を上げる、
　　脂肪燃焼♪と思ったら肥満の原因の脂肪では無いのね、残念！
　　それでも駄目なら最終手段！３８度以上の高熱では骨格筋をぶるぶると震わせてさらに体温を上げる
　　こうして体の中では免疫細胞による病原体との死闘が繰り広げられているんですね
　　ん？という事は３８度以上の熱があったのね～
　　まぁ病原体との死闘の結果、勝利！！よし！！
　　風邪だったんでしょうか？熱は２日は続くようですよ
　　食欲もたぶんあまり落ちません。
　　途中、頂き物の握りこぶし大のおはぎを食べられたので
　　でも、無理せず調子が悪い時には気力で治そうとはせずに早めに病院に行った方がよろしいかと思いますよ(^.^)
　　まだまだ知らないことがいっぱいありますね
　　色んな事、ちょっとした事の発見が
　　本当に楽しいと感じる毎日です
　　あ、高熱が出たのはちょっとしたことじゃないか(^_^;)

　　という事で
　　昨日は心なしか体も軽く心も軽く
　　雨上がりの空がなんて気持ちがいいんでしょう！
　　そんな一日を過ごしました(^_^)

近道

　　　近道をさがすことって

　　　ちょっと楽しかったりするよね

　　　いつもの道

　　　まだ通った事のない道

　　　新しく発見した道

　　　色んな道を通って

　　　近道をさがすの


　　　寄り道はだめよ

　　　なんて言われるけど

　　　本当は

　　　とても大切な

　　　楽しい事だと思うのよ


　　　近道をさがすのに

　　　とっても長い道を

　　　歩くことになると思うけど

　　　それが近道をさがすのにいちばん近い

　　　近道


　　　誰かに

　　　近道はこっちよ

　　　そう教えてもらうより

　　　自分で見つけた方が

　　　道に迷わないと思うしね


　　　だから近道を

　　　わかっていても

　　　教えない方がいいのかも


　　　子どもたちに教えながら

　　　子どもたちにそう教えられる

　　　私が手を貸すのは

　　　ほんのちょっとでいいのかもしれない

　　　もしかしたらほんのちょっとも

　　　いらないのかもしれない

　　　見ているだけで

　　　ちゃんと近道をさがせると思うのよ

　　　誰でも

　　　ね
　　　

　　　

道

　　　あれは何だったんだろう

　　　時々ふっと思い出す


　　　私は暗闇の中に立っていた

　　　左側はどこまでも暗く

　　　右側を向くと

　　　トンネルの出口のような光が見えた

　　　目がくらむような眩しい光ではなく

　　　どこまでも優しい光

　　　私はそこに行ってみたいと思った

　　　そこまでは

　　　近くもないけれど

　　　遠くもない

　　　まだ行くことは出来ないと思った


　　　一瞬とも呼べないような一瞬のこと

　　　目の前の出来事ではないのなら

　　　私は何を見たのだろう


　　　それが何なのか

　　　不思議だけれど

　　　私はすぐにわかった


　　　光の向こうがどんな所なのか

　　　今は見ることは出来ないけれど

　　　必ず光の向こうに行くことは出来るだろう

　　　ただそれが大切なことなのではなく

　　　近くもないけれど

　　　遠くもない道

　　　その道が

　　　大切にしなければならないもの

　　　暗闇にいるのは誰でもない私で

　　　暗闇は暗闇ではないと


　　　眠っていたわけでもなく

　　　ぼんやりと考え事をしていた時でも無かった

　　　
　　　ひとつだけ

　　　いつもと違っていたことと言えば

　　　自分の中にあった

　　　それまで私が

　　　いちばん大切にしたいと思っていたものを

　　　私の中で手放した瞬間だった事だろうか

　
　　　たぶんその時から

　　　手放したいちばん大切なものは

　　　それまで以上に大切なものになっている


　　　何だったのか

　　　なぜそれを見たのか

　　　本当の所はわからないのだけれど

　　　

　　　

　　　


　　　


　　　



　　　


　　　

　　　

　　　

　　　

感情

　　　私はたくさんの事を教えてもらっている

　　　まわりにいる人達から

　　　小さい子ども達から

　　　自然の中から

　　　毎日の出来ごとの中から

　
　　　それらは

　　　そこに湧き上がる感情から

　　　見えない私を映し出し

　　　心の奥の私を見ることだったりする


　　　
　　　


　　　


　　　

　　　
　　　

　　　


　　　

　　　

　　　

　　　

　　　

　　　


　　　

スズランの日

　　　今日はスズランの日

　　　フランスでは

　　　愛する人や

　　　お世話になっている人に贈るのだとか

　　　もらった人には

　　　幸せが訪れるって言われるの

　
　　　家の庭のスズランも

　　　この日を知っているかのように

　　　小さな白い花が満開


　　　いつだったか

　　　中学生の女の子に

　　　スズランって

　　　鈴みたいな音するんでしょ？

　　　って聞かれたことがあるの

　　　きっとみんなが思うのね

　　　思わず

　　　そうよって言いそうだったの


　　　でもね

　　　ほんとに

　　　微かな微かなスズランの音

　　　聞こえてるのかも

　　　そう思ったりするのよ

　　　だってね

　　　小さなスズランの白い花

　　　見ていると

　　　幸せな気持ちになるから

　　　


　　　幸せが訪れますように

　　　私からのプレゼント