春

　　卒業おめでとう

　　色々大変なこともありましたが

　　よく頑張りましたね

　　もう来月からは社会人です

　　苦しいこともあるかと思いますが

　　あなたならどんな事も

　　乗り越えて行けると思っていますよ

　　何となくね、、、笑

　　さて

　　卒業しましたの連絡を

　　のんびり待つことにしましょうか

　　、、、連絡来るのかしら？


　　　　　　　　　　息子の卒業式の日に

机

　　娘が使った机

　　息子が使い

　　今
　　
　　私が使っている

　　色々な傷や

　　剥げてしまった机の角も

　　何となく愛おしい

うつりかわり

　　　子どもたちが小さかった時には

　　　ゆっくりゆっくり大きくなぁれ

　　　そう思った

　　　子どもたちが思春期の時は

　　　親など早く追い越してしまいなさい

　　　そんなふうに思った

　　　子どもたちが大きくなった今

　　　親のことなど気にせずに生きなさい

　　　そう思う
　　
　　　時々子ども達に聞くことがある

　　　今楽しい？

　　　笑って

　　　楽しいよ

　　　そう答えてくれる

　　　それだけで

　　　嬉しいと思える

あったかいところ

　　　ぼくね

　　　あったかいところがすきなんだ

　　　
　　　蒸し暑い毎日

　　　思わず

　　　ん？

　　　聞き返しちゃった


　　　ぼくね

　　　あったかいところがすきなんだ

　　　たとえば

　　　せんせいのとなり


　　　うれしくて

　　　ありがとうって

　　　ぎゅっと抱きしめた


　　　幼稚園の男の子

　　　何度も振り返って

　　　バイバイって帰っていったよ

教えられるもの

　　　

　　　
　　　　　　自分の書いた文字を見て

　　　　　　首をかしげる

　　　　　　書けな～い！

　　　　　　だめ！できない！

　　　　　　もうやだ～！

　　　　　　色んな声が教室の中を飛び交います

　　　　　　「お手本とどこが違うかさがしてごらん」

　　　　　　子どもたちは見つけるのがとても得意です

　　　　　　どの子も必ず違うところを見つけてくれます

　　　　　　そして私が言うのは

　　　　　　「じゃあ、書いてみようか」

　　　　　　自分で見つけた違いを

　　　　　　自分で直させる

　　　　　　それだけ

　　　　　　ここが違うよ、とか

　　　　　　ここをこうしよう、とか

　　　　　　言ってしまいそうになるけど

　　　　　　グッと我慢して

　　　　　　「さぁ、書いてみよう！」だけ

　　　　　　そうして自分で気にいったものが書けた時には

　　　　　　「先生！これどう？」

　　　　　　立ち上がって見せてくれます

　　　　　　自分の力で書いたその作品も

　　　　　　その子の顔もピカピカに輝いて見えます

　　　　　　線一本
　
　　　　　　点一つでもいい

　　　　　　その子が自分で、出来た！

　　　　　　そう思う事がうれしいです

　　　　　　教えていて

　　　　　　教えないことの大切さは

　　　　　　子ども達が私に教えてくれたのだと思います

　　　　　　真剣にお手本を見る子ども達

　　　　　　だから私はそれ以上に真剣に

　　　　　　努力しようと思うのです

　　　　　　今日もみんななまるでした

　　　　　　

今日のおけいこは。。

　　


　　先生気配を消すから気にしないで書いてね

　　そう言って黙って机のはじっこに座ってみる

　　不思議そうな顔の子ども達

　　でも。。。

　　言ったそばから「ねぇせんせい」

　　し～～～～～ん

　　「ねぇ！」

　　し～～～～～ん

　　「せんせい！」

　　し～～～～～ん

　　「せんせい！気配消えてないから！」

　　し～～～～～ん

　　「先生ばっちり気配するから！修行しなおしだね！」

　　「そっか！消えてないか～～修行しないとね」

　　そんな時間を過ごしながら

　　なかなか集中して書いていたこども達でした


　　

春

　　　家を出る時息子は

　　　必ずいちど振り向いて

　　　私に手を振った

　　　小学生の時からずっと

　　　私は右手をちょっとだけ挙げる

　　　
　　　ひとり暮らしを始めた息子の部屋

　　　私は

　　　空っぽの冷蔵庫の中に

　　　買ってきた肉を少しずつ袋に入れ

　　　冷凍室に詰め込んだ


　　　頑張ってと声をかけ改札を通る

　　　振り向くと

　　　息子は私を見ている

　　　私は小さく手を振った

　　　階段を上がる前もういちど振り向いてみた

　　　息子はまだ私を見ていた

　　　私は

　　　今度は背伸びして

　　　大きく手を振った


　　　両手に荷物を持った息子の

　　　荷物がちょっとだけ揺れていた



　　　

　　
　　　

　　　

　　　

ちっちゃなこころ

　　　ちっちゃなこころが

　　　うでの中で泣いてる

　　　学校帰りにちょっとより道

　　　みんなに心配かけちゃったんだって

　　　みんなに叱られたんだよ

　　　お姉ちゃんがお話ししてくれてたら

　　　ちっちゃなこころがしゅんとなって

　　　だまって下向いちゃった

　　　となりにすわって

　　　ぎゅっと抱いたら

　　　ひっくひっく泣きだして

　　　えーんえーん泣きだして

　　　おこられたのは悲しいけど

　　　わかってるんだよね

　　　みんながとってもしんぱいしたこと

　　　おねえちゃんも

　　　帰ってこないから泣きそうになったんだよって

　　　おはなししてくれたよ

　　　そして帰ってきたらホッとしたことも

　　　だからね

　　　けがしないでここにいてくれて

　　　ほんとうによかったよって

　　　ぎゅーって抱っこしたのよ

　　　ひっくひっくしてる

　　　うでのなかのちっちゃなこころ

　　　きっとまた

　　　にこにこ笑顔できてくれるわね

　　　

　　　

くるりん。。と

　　　くるりん。。と

　　　変えてもらったのよね

　　　私の

　　　ぎゅうぎゅう詰めの心や

　　　カチカチの頭なんかも

　　　それは

　　　ものすごく厚い難しい本に書かれていた事だとか

　　　とっても物知りの先生の言葉だったりじゃなくて

　　　ものすご～いいたずらっ子の

　　　ほんと～に大変な問題ばっかりおこしたりする子の

　　　そのままのその子になのよね

　　　正しいっていう事や

　　　間違いっていう事や

　　　こりこりに固まってる

　　　私の考えを

　　　あれれれれ～って

　　　違うんじゃないの～ってね

　　　何も変えたわけじゃないのに

　　　私の何かが

　　　くるりん。。と変わっただけで

　　　その子がどんどん変わっていった気がするの

　　　相変わらずのいたずらっ子で

　　　問題もちょこちょこおこすらしいけど

　　　お菓子片手に

　　　そんな話も平気で話に来て

　　　お菓子食べる？なんて袋を差し出してくれる

　　　そんな子なんだよね

　　　私の見てるその子は

　　　くるりん。。として

　　　私はその子に

　　　たくさんのものをもらった気がするなぁ

　　　
　
　　　
　　　

　　　

　　　

　　　
　　　

　　　

　　　

　　　

　　　
　　　

　　　

　　　

　　　

　　　

コロコロ。。。

　　　コロコロコロコロ。。。

　　　子どもたちが

　　　お筆をコロコロころがして

　　　あ～ぁつくえが墨でまっくろね

　　　いいのよって言うんだけど
　
　　　やっちゃった～って顔して

　　　紙でごしごしするから

　　　机の上は

　　　ぐるぐる墨でまっくろけ

　　　じゃぁね。。。

　　　みんなで筆置き作ろうか？

　　　そしたらね

　　　みんなの顔がきらきらきら

　　　作る～～！

　　　粘土で好きな形の筆置き作ったら

　　　もうできた？

　　　もうできた？

　　　来るたび

　　　来るたび

　　　もうできた？

　　　もうちょっとね

　　　粘土をしっかりかわかして

　　　ニスをぬったらできあがりよ！

　　　自分で作った筆置き

　　　はやくつかいたいね

　　　もうすこしまっててね！