小さな草がありました
小さな想いがありました
私の生きるこの世界
人の生きるこの世界には
平等と言う言葉があるのだそう
でも…
誰のための言葉なのでしょう
何の為の言葉なのでしょう
私が遠くに感じるこの悲しみと
私が遠くに感じるこの苦しみは…
もしも私にも
平等という言葉があるのでしたら
私が生きるこの短い時間が
もっと短い時間になってもいいのです
何処かで泣いている
小さな命に
何処かで震える
小さな命に
私の平等を分けてあげてほしいのです
だって私は
私に降り注いでくれる
あたたかい光と
ふかふかの
やわらかい土があれば
じゅうぶん過ぎるほど幸せだから…
小さな草の
小さな想い…