夜の風が肌に冷たく通り過ぎる
街の灯りが光の線を描き
見上げる空に
あぁ星も出ていない
こんな夜もある
小さくて
弱くて
冷たい風が
呆れるほど悲しかったり
灯りが線を描くのは
笑ってしまうほど
流れる涙のせいだったりする
人が一人生きるのは
とても大変なことで
それでもどうにか生きて
悲しんで 苦しんで
泣いて 笑って
今日も明日も
それは幸せなこと
どこをどう探したって
小さな星ひとつ見えない
そんな夜空を見上げ
雲の上の星を探すことは
見えない明日を見ているようなもの
冷たい風は
心までは冷やさない
街の灯りが点になり
光る星を一つ
心の中に感じたら
また少し
明日が見えてきた