帰りの準備が終わると
そばに来て
私の使っている
筆や硯をいたずらし始め。。。
ちょっと気にかかる子がいます
ある日話してくれたその内容は
クラスの中のいじめの話
その日先生はクラスの子ひとりひとり
別の教室に呼んで話を聞いたという事
話をしてくれたその子だけは
みんなと違う教室に呼ばれた
その話でなんとなく先生の考えていることを察した
そして
「自分だけだよ!」。。。と何度も言う
その子の口調からは
たぶん。。。不信感
はじめ、いじめをしていた子が
いつの間にか反対に
みんなからのいじめにあうという
話を聞きながら
そういえば私が中学の時にも
似たようなことがあったな。。。
そう思いだしました
いじめられたから
みんなで仕返しをしてるんだよ
そういうその子の表情からは
悪いのは自分たちではないという思いと
やっていることが決していいことではないという思いが
心のどこかにあることを表すような
暗くて棘のある表情
少し時間が経った日
もう一度その話を聞いてみました
いじめは変わらないということ
話の途中で
小さな声で吐き捨てるような
言ってはいけない言葉を耳にした
自分の言葉で自分の心を真っ暗にするような。。。
「自分が言われたらどう思う?」そう問いかけた
「。。。嫌だね。。」その子の言葉
「そうだよね。。
○○は、本当に心の奥からその子がそうなってほしいと思ってる?」
それには答えなかったし
私も答えてもらおうとは思わなかった
「先生はね、○○は心の奥ではそういう事は思っていないと思うよ
心の中で思っていないんだから、そんなことは言っちゃいけないよ、ね。」
それ以上の言葉は言わなかったけれど
小さく頷いたその子の心の中で
何か思ってくれたら。。。
その子も、まわりの子も
相手の子も
どちらも傷ついている今の状態から
早く抜けせるようにと
「先生、片付け手伝って!」。。。低学年の子の声に
「じゃあ。。。○○にやってもらおうか!」
その子は嫌な顔せずに「貸して。。」と
手伝いはじめました
終わってからも
傍に来て
筆や硯をいたずらし始める。。。
優しい、可愛い子です
話してくれた事
よかったと思います
でも
何か良い方法は。。。
そう考えても
私にできることは
目の前のその子の心を
信じることしかできません
自分で乗り越えて
前のような
明るい笑顔を見せてくれるようにと。。。