ぽとん ぴちゅん ぽっとん ぽたぽた
雨の日
雨粒たちが競争をしていた
下にあるあの空き缶の中に
いちばん上手ににはいるのだぁれだ
ぽとん ぴちゅん ぽっとん
じゅんばんを待ちきれない雨粒が
前の雨粒押しながら
ぽととととと、、、
小さいい雨粒
ちょっとこわいよぉ
おっこちるのこわいよぉ
缶の中に入んなかったらどうしよぉ
どんどんじゅんばんがせまってくる
どぉしよぉ どぉしよぉ、、、
小さい雨粒のじゅんばんがきた
とおもったら
つるんとすべっておっこちた
、、、
ん?音がしない
小さい雨粒落っこちたのは
空き缶のそとの土の上
あはははは
うふふふふ
缶の中の雨粒たちに笑われて
小さい雨粒
はずかしくて かなしくて
土の中にしみこんでいっちゃった
、、、
、、、
あれれ?
土の中はふかふかで
とってもあったかくて
小さな雨粒の心のなかは
こわかったことも
はずかしかったことも
かなしかったことも
みんなどこかにとんでいっちゃって
たのしいな たのしいな
こんどはどこにいくんだろう
缶のなかの雨粒たちは?
みんなでぎゅうぎゅうおしくらまんじゅう
ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう
つかれるよぉ
ここからだしてよぉ
小さな雨粒をわらっちゃったことを
ちょっとおもいだしながらね
大丈夫
次の雨の日
雨粒たちのきょうそうがはじまったら
あふれだしてでられるから
そのまえに
いたずらわんこがけとばすかしら?
みんなみんな
ふかふかの
あったかい土のなかにしみこんで
たのしいな たのしいな
こんどはどこにいくんだろう
ぽとん ぴちゅん ぽっとん ぽたぽた
雨音を聞きながら。。。