ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「悪人」

2011-07-21 17:02:33 | 読書

(吉田修一著)
★★★★(ベアの満足度)

映画も見たかったけど、まずは原作本から。

「どっちも被害者になれない」という
言葉が印象的でした。
そういう気持ちで生きていたのなら、
この結末になるのが当然な気がした。

事件をめぐる登場人物が多い。
様々な角度から事件を検証するかのようでもあるが、
皆、さびしく、
皆、誰かとつながっていたいんだなあ。

本当の「悪人」は誰だったんだろう?
一番の悪人はさばかれていないような気がする。

子が死ねば、親の心も死ぬ。